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今日の
小林秀雄の名言
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5月25日
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1.
転向の理論という様なものはない。
現代人は、理論が信念を生むという妄想から逃れ難い。
転向とはこの深い妄想から覚める事であり、
理論の編成替えではない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
2.
凡(およ)そ真の思想とは本能に酷似している。
これを感得する時は驚く程鮮明だが、
これを説明しようと思えば忽(たちま)ち無闇な(=度を超した)迷宮と変ずるものではあるまいかと。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
3.
青年は困難なものと戦うのが最も好きだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
4.
悲しみ泣く声は、
言葉とは言えず、歌(=短歌)とは言えまい。
寧(むし)ろ一種の動作であるが、
悲しみが切実になれば、
この動作には、
おのずから抑揚がつき、拍子がつくであろう。
これが歌の調べの発生である。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
5.
書物から人間が現れるまで待っていたら、
その人間は諸君に言うであろう。
君は君自身でい給え、と。
一流の思想家のぎりぎりの思想というものは、
それ以外の忠告を絶対にしてはいない。
諸君に何の不足があると言うのか。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
6.
美が欲しいのではない、
生理的快感が欲しいのだ。
何物も教わりたくはない、
ただすべてを忘却したいのだ。
時間を、神経を消費したいのだ。
見たくはないのだ。
酔いたいのだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
7.
感動は心に止(とど)まって消えようとせず、
而(しか)もその実在を信ずる為には、
書くという一種の労働がどうしても必要の様に思われてならない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
8.
本は、若い頃から好きで、
夢中になって読んだ本もずい分多いが、
今日となっては、
本ももう私を夢中にさせるわけにはいかなくなった。
新しい本を読み漁(あさ)るという事もなくなり、
以前読んだものを、漫然と読み返すという事が多くなった。
しかしそういう事になって、
却(かえ)って読書の楽しみというものが、
はっきり自覚出来るようになったと思っている。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
9.
「自分の嗜好(しこう)に従って人を評するのは容易な事だ」と、
人は言う。
然(しか)し、
尺度に従って人を評する事も
等しく苦もない業(わざ)である。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
10.
書物が書物には見えず、
それを書いた人間に見えて来るのには、
相当な時間と努力とを必要とする。
人間から出て来て文章となったものを、
再び元の人間(の姿)に返す事、
読書の技術というものも、
其処(そこ)以外にはない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
11.
あらゆる世紀の文学は、
常に悲運の天才を押し流す傍流を生む。
蓋(けだ)し環境の問題ではないのである。
或(あ)る天才の魂は、
傍流たらざるを得ない秘密を持っている。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
12.
芸術家は、みんなが忘れている事に気がつく人間だ。
然(しか)しこれ以外に芸術家の仕事は断じてないという事は多くの人が忘れている。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
13.
不安が極限に達すれば、
人はもう不安なくしては生きられぬと感ずる。
不安は彼の神ではないとしても、
少なくとも彼の支柱となる。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
14.
音楽は
ただ聞こえて来るものではない、
聞こうと努めるものだ。
作者の表現せんとする意志に
近付いて行く喜びなのです。
どういう風に近付いて行くか。
これは耳を澄ますより外(ほか)はない。
耳の修練であって、
頭ではどうにもならぬ事であります。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
15.
世人(せじん)がこれ(=変わり者)を許すのは、
教養や観念によってではない、
付き合いによってである。
付き合ってみて、
世人は知るのだ。
自己に忠実に生きている人間を軽蔑する理由が
何処(どこ)にあるか、と。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
16.
後にも先きにも唯一回限りという出来事が、
どんなに深く僕等の不安定な生命に繋(つなが)っているかを
注意するのはいい事だ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
17.
交際が親密になれば、その中で
名前は生き生きとして来る。
名前を呼んだだけで、
その人が眼前に髣髴(ほうふつ)として来る。
何故(なぜ)か。
答えられるなら答えてみるがいいのである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
18.
世の中に進歩するものなんてありゃしないよ。
全てのものは変化するだけさ。
その変化を君達が「進歩」と呼びたければ呼んだっていい。
しかし、それは只(ただ)の変化であって、
僕には進歩なんてものじゃない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
19.
討論に、唯一の理性などという無用なものを持ち出してみよう。
討論には果てしがない事が直(す)ぐわかるだろう。
だから、人々は、
合議し、会議し、投票し、
多数決という人間の意志を欠いた反故(ほご)を得ているのだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
20.
議論の余地が無いというのは
身も蓋も無いという意味ではない。
これは原理だ。
原理を掴まえて、
そういってしまえば身も蓋も無い
という顔をする饒舌家こそ
その問題を徒(いたず)らに厄介至極(やっかいしごく)なものにしてしまっているのではあるまいか。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
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