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田辺聖子の名言
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［ テーマ別今日の名言 ］
《 田辺聖子 》
　* * * * * * * * * *
《 星座別名言と運勢 》
《 血液型別名言と運勢 》
501.
〈いそいそとする〉なんてことがあるのが、生きてるたのしみだ。
（ 田辺聖子 ）
502.
みんな（※が）きらう人、なんてのはいるけど……、みんな（※が）ホメる人って、どこかヘンなんではないか。
みんながホメるというのは、どこかおかしい。
あり得ない。
なんか、ウソついてるところがあるのではないか。
どこか、まやかしがある。
でないと、みんな（※が）ホメるはずはない。
（ 田辺聖子 ）
503.
おなか、すく？
食欲ありますか？
それなら大丈夫、人生はこれからです。
（ 田辺聖子 ）
504.
（※人から）プライドを取りあげるには、社会的圧力を加えること。
（ 田辺聖子 ）
505.
自分を客観視できぬような人間が、なんで他者を洞察できよう。
（ 田辺聖子 ）
506.
手でなぐられるのと、態度でなぐられるのとその痛みや悲しみにどんなちがいがあるというのだろう。
（ 田辺聖子 ）
507.
相手の意のあるところをようく掴(つか)み、意見の根拠を察知し、こちらは直ちに同調するというのではないが、相手の主張の、よって来たるところを納得する。
それが、「そこもあるナー」である。
（ 田辺聖子 ）
508.
男でも女でも、好色な人は、毎日、じつに楽しそうに生きている。
（ 田辺聖子 ）
509.
元来、神サンは、仲良く、だらけなさい、と男と女を作りはったんやからね。
（※緊張せないかんような男女関係より）のんびりくつろげる男と女の仲のほうが神サンから見はったら、ノーマルな仲です。
（ 田辺聖子 ）
510.
人間は大なり小なり、演技力なくしては生きられない。
（ 田辺聖子 ）
511.
男女の仲に友情が成立しない、なんて迷信である。
ただ、若いあいだは友情と恋を錯覚しやすく、友人として遇すれば最上の友だった人を、恋人になぞらえてしまったばかりに友人と恋人と二人失うことになる。
（ 田辺聖子 ）
512.
親が子におカネを使いすぎる、というのも、オトナ国でない証拠。
（ 田辺聖子 ）
513.
女は、ヨソの人と同じような形での幸福をのぞみつつ、それでもなお、ひとあじちがう人生を、と考えているのではなかろうか。
（ 田辺聖子 ）
514.
このニッポンにあるのは、男と女のオトナの世界ではなく、お袋と息子の親子の世界がすべての心情を支配している。
いやらしい国である。
（ 田辺聖子 ）
515.
人生で人間の上機嫌はいちばんすてきなもので、砂の中の金(きん)のようなものだ。
（ 田辺聖子 ）
516.
要するに男たちは、くどくときには女と話が合うのであった。
だから（※男たちは）くどかれてもＯＫといわない女に、べつに話を合わせる必要はないわけである。
（ 田辺聖子 ）
517.
男は口論して女に勝ったらあかんデ。
やりこめられたら、女は一生、怨む。
男が負けたら、女は納得する。
自分のいうこと正しい、と信じきってるのが女やから、女を言い負かそう、思うたりしてはあかんデ。
（ 田辺聖子 ）
518.
人生は生涯かけたお伽話だもの、結局は。
（ 田辺聖子 ）
519.
幸福と面白いこととはちがいます。
幸福いうのは、面白いことが無くても成り立つ。
（ 田辺聖子 ）
520.
あんたといると面白うて、楽しい。
それが一番とちがいますか。
（ 田辺聖子 ）
521.
キチンとソツなく、手ばしこく、ぬかりなくリッパに世を渡ってる男は、頼りがいがあって心配ないかわり、旨味(うまみ)も面白みもなく、かわいげもない。
（ 田辺聖子 ）
522.
人間生活は、ある部分では、水の高きから低きにつくが如く、いったんなだれ落ちるとどうしようもなくなってしまうことがある。
（ 田辺聖子 ）
523.
作為的に堰(せ)きとめ、食い止めなければならぬことが人生にはある。
そうしなければ、とめどなく、水を指ですくうように洩れ出てしまうことが、人生にはある。
（ 田辺聖子 ）
524.
フツウの女の子は、抵抗力をかねそなえたやさしさを持ってほしいのである。
（ 田辺聖子 ）
525.
親から離れるのも才能よ。
（ 田辺聖子 ）
526.
この広い世間に、最後までかばい合える戦友は、やっぱり夫と妻なのだから、どちらかが傷ついたとき、「あんたは天才」「あんたは美人」とホメたり力づけたりできる相手であるのが望ましい。
（ 田辺聖子 ）
527.
（※「本音を吐く」ということは）オトナのすることではないように思う。
いや、本音は吐かなければいけないが、いやみのない吐き方をしてほしい。
（ 田辺聖子 ）
528.
オトナの世界は、世俗のしがらみに縛られて「……のため」という名目があってこそ、楽しいのだ。
（ 田辺聖子 ）
529.
ええ女房持ってる人は品(ひん)がある。
（ 田辺聖子 ）
530.
なんで女はこうも「キッパリ」とか「カタをつける」とか「いいかげんに妥協しない」ことが好きなのか。
（中略）白・黒をハッキリしたいのは女の本性なのだ。
女は本性、マジメ・律儀(りちぎ)なのだ。
（ 田辺聖子 ）

531.
“生きる”ということは、人と人が笑いあい、扶(たす)けあい、──して、要するに、人生は愛するに足るものだと発見する、それに尽きる。
（ 田辺聖子 ）
532.
恋愛には批判精神という苦味（ビター）あってこそ甘味は倍加されると思うのだ。
（ 田辺聖子 ）
533.
男はムスビ目があるかんじで、女はそれがなく、ツルンとしている。
（ 田辺聖子 ）
534.
夫婦円満の秘訣のフレーズはただ一語のみ。
（中略）それは、「どうぞ」というコトバである。
もし、二語あるとすれば、「どうぞ、どうぞ」というリフレインである。
それは誘(いざな)うことでもあり、相手の主張をみとめることでもあり、譲歩、妥協することでもある。
（ 田辺聖子 ）
535.
美人も、見慣れると、そこに顔がある、というだけになってしまう。
（ 田辺聖子 ）
536.
わたしはかねがね、女と少年は同じような種族だと思っている。
そこから二股に分かれて、女は女になるだけであるが、少年は男になる。
（ 田辺聖子 ）
537.
血（＝血縁関係）というのはなつかしくもあるが、薄汚いところもある。
（ 田辺聖子 ）
538.
ゴリラは男のようでパンダは女である。
（ 田辺聖子 ）
539.
人間というものは、いつもいまはじめてつきあう、というような精神が必要である。
友達になってからあとでも、そういう心がまえでいなければいけない。
（ 田辺聖子 ）
540.
人間はたくさんの面があるので、こっちに見せてる面だけでつき合ってる方がいい。
ピターッと全面的にくっついているのは具合わるい。
（ 田辺聖子 ）

541.
恋というものは、生まれる前がいちばんすばらしい。
（ 田辺聖子 ）
542.
清廉(せいれん)な人間にとってこの世は何と生きにくいものだろう。
（ 田辺聖子 ）
543.
オトナ（中年）というのは、じーっとそこにいるだけでも（男女を問わず）臭いものであるのだ（生物的に、ではない）。
説教臭、自慢臭、ヒガミ臭、イバリ臭。
（ 田辺聖子 ）
544.
女に男はもともと要(い)らんのやないかという真理は、（※独身の女より）男と暮らしてる女のほうが発見しやすい。
（ 田辺聖子 ）
545.
人間のランクに「天才・秀才・庶民・アホ」とある。
（ 田辺聖子 ）
546.
人それぞれ。
魅力それぞれ。
（ 田辺聖子 ）
547.
お金より好きなものを持ってる人って、現代では最高のロマンチストなんだもの。
（ 田辺聖子 ）
548.
人生でいちばんいい言葉は、〈ほな〉である。
（ 田辺聖子 ）
549.
人の顔には二つ種類があり、えげつないことがいえる顔と、いえない顔である。
（ 田辺聖子 ）
550.
教育というのはある部分、どうにも独裁的なものではなかろうか。
（ 田辺聖子 ）

551.
フットワークの軽さとは、腰軽(こしがる)・気軽・舌軽(したがる)の三軽をいう。
（ 田辺聖子 ）
552.
子どものころの贅沢(ぜいたく)な記憶が、のちのちまで人間が生きる上の、支えになるというのは、その贅沢ゆえではなく、愛されたという自信の記憶ゆえである。
（ 田辺聖子 ）
553.
アメリカの食べ物は〈食べて食べられへんことはないけど、どうしても食べたい、ちゅうようなことは、ない〉ものが多い。
（ 田辺聖子 ）
554.
かつて大阪の徴兵忌避者日本一といわれたのも、大阪人の論理からいくと、〈いやなこと忌避すんのん、当たり前やないか〉と、〈筋通ってる〉ことになる。
（ 田辺聖子 ）
555.
人がその生涯にひきおこすさまざまの事件の祖型(そけい)は、すでに子ども時代に出来ている。
（ 田辺聖子 ）
556.
説教するのは人間のいちばんのたのしみ、快楽の最たるものである。
（ 田辺聖子 ）
557.
オジンは説教魔、オバンは使命魔である。
（ 田辺聖子 ）
558.
人生の美食家とは、きらいな人と付き合いたくもなく、まわりにいる人にいがみ合われたくもない。
（ 田辺聖子 ）
559.
たこやきは家でつくるとあきませんね（＝いけませんね）。
（中略）家でつくってしまうと、とことん食べるでしょう。
ほしいだけつくって食べてしまうと、もうあと、二度と見るのもいやになる気ィして、（中略）おいしいものは家でたらふく食べたらあきませんね（＝いけませんね）。
（中略）やっぱり、おいしいものは外で、ということです。
（ 田辺聖子 ）
560.
女は、自慢しているところでも、していないところでもよい、必ず一ヵ所を捉(とら)えてほめる、にかぎる。
（ 田辺聖子 ）

561.
仲のいい父と母に守られて「ウチがいちばんいいんだ！」と思う幸福な子供たちが増えてほしい。
（ 田辺聖子 ）
562.
男でも女でも愛想のいい人は、社会のタカラモノである。
（ 田辺聖子 ）
563.
人間がいちばん力を出せるのは、三十代後半から四十代いっぱいではないかと思うのだが、しかしその反面、力を出しきって「ぶつん」と切れるのも、その年代である。
（ 田辺聖子 ）
564.
もしかして、自分より、この人のほうが大切、と思ったとき。
それが、ほんとに人を愛したときかもしれない、と私は思ったりする。
（ 田辺聖子 ）
565.
中年の言いぐさによれば、中年のやさしさは無関心と同義語なのだそうだ。
（ 田辺聖子 ）
566.
一人でおるときは男はタテマエになる。
しかし、皆とおるとホンネになる。
（ 田辺聖子 ）
567.
共讃主義ね。
一緒に誉め合うって仲。
（ 田辺聖子 ）
568.
女は変わるというより、本卦(ほんけ)がえり、というような変貌をする。
（ 田辺聖子 ）
569.
ホントに面白いことは、どん（鈍）くさいことのうちにある。
（ 田辺聖子 ）
570.
およそたべもんには、アッといわせられる花があるべき。
（ 田辺聖子 ）

571.
子どもなんてタカラ子(ご)ではないのだ。
子どもは〈不良の素(もと)〉〈非行の素〉なのだ。
（ 田辺聖子 ）
572.
父という存在は、死ねばそれで絶えてしまうところがある。
しかし、母はその絆を永劫の未来まで伝えるような、奇妙な存在である。
（ 田辺聖子 ）
573.
地金(じがね)あらわれ、本音で生きるというのも、品のいいことだ。
（ 田辺聖子 ）
574.
女というものは、（ウソだ）と思っていても、（※心を）酔わされるのが好きなんである。
（ 田辺聖子 ）
575.
いい友達を持ってる、いうのが、人間のいちばんのお手柄や、思うわ。
（ 田辺聖子 ）
576.
バカと貧乏人はあきらめが早い。
（ 田辺聖子 ）
577.
女というものは元来が、男に対して苦しみを与え得る存在でありたいと思っている。
（ 田辺聖子 ）
578.
世の中では真実がそのまま真実として通らず、それらしく見せかけた真実のほうが、ずっと人々に受容されやすい。
（ 田辺聖子 ）
579.
宝石というのは、それ自体の美しさと釣り合わない人間が、身に飾って喜んでるもの、と定義することもできる。
（ 田辺聖子 ）
580.
おろか、というのは、自分で、運命の答えをあらかじめ作って、その鋳型(いがた)へ、自分をおとしこもうとする人間のことだ。
（ 田辺聖子 ）

581.
女というものはいったん、言い出したら、あと、決して疑ってみようとはしない。
（ 田辺聖子 ）
582.
どだい、若い男がぐでんぐでんに酔っぱらうことはないじゃないか。
若いヤツらが酔うことはほかにいくらも、あるだろうじゃないか。
（ 田辺聖子 ）
583.
オジサンはお酒の量がへりはじめ、オバサンは飲みはじめる。
（ 田辺聖子 ）
584.
血のつながりは汚くもあるが美しくもあって、肌暖かな逃げ道がある。
（ 田辺聖子 ）
585.
いつもその町に住んでいるくせに、ふと旅愁を感じてしまう（それは人生の旅愁かもしれないけど）それがまつりの面白さである。
（ 田辺聖子 ）
586.
ハイ・ミスが老けるのは、自分で、（もうアカン……）と思ったときだ。
（ 田辺聖子 ）
587.
世間を知る、ということは、人間の言葉の裏を引っくり返して見る、ということかもしれない。
（ 田辺聖子 ）
588.
（※恋愛小説における）アフォリズムは作者の存在証明、といってもよい。
（中略）恋愛には批評の苦味（ビター）があってこそ、その甘味は倍加される。
アフォリズムを読むたのしみは、恋愛小説においてこそ、強いであろう。
（ 田辺聖子 ）
589.
小説には、たくさんの人に読まれてなおよくなる小説と、読まれすぎてつまらなくなってしまうものがあるから、むつかしい。
（ 田辺聖子 ）
590.
せつなさ、というのは、人間の恋の中で最初に味わって、いちばん最後まで舌にのこる感情であるように思われる。
（ 田辺聖子 ）

591.
日記にはなぜか〈愉(たの)しかりし年月〉のことは書かず、〈面白くなき日々〉のうれいのはけ所、憂(う)さの捨て所になってしまう点に特徴がある。
（ 田辺聖子 ）
592.
女はたのしむためのもの（あるいは男はたのしむためのもの）となるのは男女双方、中年すぎてからなのだ。
若いうちの異性は、苦しむためのものだ。
（ 田辺聖子 ）
593.
子供をタガにはめ、人がましく仕上げるのは、なみなみならぬ、気力を要求されるのだ。
（ 田辺聖子 ）
594.
オトナの女とは、男に期待しなくなった女のことである。
（ 田辺聖子 ）
595.
人間のトシなんて、主観的なものなんだ。
猫も杓子(しゃくし)も、同じように一つずつ、トシとるなんてものじゃない。
（ 田辺聖子 ）
596.
嘘は、ついたことを忘れてしまうかもしれないが、隠しごとは夢の間も忘れてしまえない。
（ 田辺聖子 ）
597.
新聞を神サマのように想いなさるなよ、ということだ。
新聞は生き変わり死に変わり、調子のいいことをいって、ドラキュラのように不死身に生きつづけるのである。
（ 田辺聖子 ）
598.
〈何ンやしらんけど、エエやないの〉という気分は、人生のある種のいい味としかいいようがない。
（ 田辺聖子 ）
599.
不倫もあってはならぬことである。
（こういうことをしておっては、あかんなあ……ワルイことを）と思いつつ、ついつい……というところがある、
これはひたかくしに秘めている所に、（※人生の）香水の魅力があるといってもよい。
（ 田辺聖子 ）
600.
女は、人を愛するから女なのだ。
（ 田辺聖子 ）

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