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今日の
春の俳句・川柳
☆
6月13日
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1.
春眠といふうす暗くほの紅く
(
岡本眸
)
2.
わが山河まだ見尽さず花辛夷(はなこぶし)
(
相馬遷子
)
3.
名ある星 春星として みなうるむ
(
山口誓子
)
4.
春たのしなせば片づく用ばかり
(
星野立子
)
5.
使はるゝ身より使ふ身春寒き
(
鈴木真砂女
)
6.
老人の背に貼りつきし余寒(よかん)かな
(
八田木枯
)
7.
朝寝してとり戻したる力あり
(
稲畑汀子
)
8.
深庇(ふかびさし)蝶ぶらさがる暑さかな
(
下村槐太
)
9.
一音の鳴らぬ鍵盤鳥ぐもり
(
福神規子
)
10.
藪(やぶ)漕ぎの陽春の野に出でにけり
(
石田郷子
)
11.
蕗の薹(ふきのとう)空が面白うてならぬ
(
仲寒蝉
)
12.
囀りに窓開け放つ純喫茶
(
工藤進
)
13.
点の目の白魚(しらうお)に任す旅愁かな
(
秋元不死男
)
14.
のどけさに寝てしまひけり草の上
(
松根東洋城
)
15.
転(うた)た寝の只今(ただいま)石鹸玉(しゃぼんだま)のなか
(
大竹照子
)
16.
土塊(つちくれ)を一つ動かし物芽出(い)づ
(
高浜虚子
)
17.
花衣(はなごろも)紐を己(おのれ)の色として
(
鈴木真砂女
)
18.
尾は蛇の如く動きて春の猫
(
高浜虚子
)
19.
菜の花がしあはせさうに黄色して
(
細見綾子
)
20.
生き物はなべて孤独死梅ひらく
(
橋本喜夫
)
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