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今日の
吉行淳之介の名言
☆
11月17日
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1.
「ぼくは、いま、食事のたびに悩んでいるんだ」
「牛も豚も魚も野菜も、みんな生命のあるものだ。
そういうものを食べていいものか」
と、彼は悩むのである。
そういう残酷を犯すこと、
そういう汚れかたをすることが、
生きてゆくことである。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
2.
内臓とか子宮や卵巣を包みこんでいる袋でもある
皮膚全体から立昇るかすかなにおいを、
どの女も持っている。
その皮膚と香料とのにおいが競い合って、
香料が内側にくるみこまれたとき、
女の匂いになる。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
3.
嘘をついた女の顔には、
やましさは少しもない。
表情で、ウソかマコトか見分けることなどは、
女の嘘については不可能なことだ。
なぜなら、そのときは
嘘はその女性にとって、すでに嘘ではなく、
動かしがたい真実になってしまっているのだから。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
4.
トクにならぬ仕事に入ろうという人たちには、
風変わりな人物はいても
悪人はいない。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
5.
この世の中に置かれた一人の人間が、
周囲の理解を容易に得ることができなくて、
狭い場所に追い込まれてゆき、
そこに蹲(うずく)まって
ようやく掴み取ったものをもとでにして、
文学というものはつくられはじまる。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
6.
見知らぬ顔ばかりで雑踏している街の中に身を置くと、
僕はやっとひとりきりになれたという解放感で
神経が休まってくる。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
7.
現在では、
小説家の社会的地位も向上してきて、
有利な職業のような錯覚を与えている傾向があるが、
そういう気分ではじめた文学は
甚(はなは)だ志の低いもので
近い将来その種のものは
コンピューターが代用するようになるであろう。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
8.
汚れるのが厭(いや)ならば、
生きることをやめなくてはならない。
生きているのに、
汚れていないつもりならば、
それは鈍感である。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
9.
自分のもの以外の材料で書く場合は、
それを自分の身に引きよせ、
躯(からだ)の中にもぐりこませ、
醗酵(はっこう)させた上で
作品にしなくてはならない。
その醗酵に時間をかける余裕があまりないのが通例だから、
甘酒でいえば速成甘酒をつくる方法でやらねばならぬ。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
10.
やはり男女というのは、
それぞれに適当な分身をよび合って、
うまく自分の分身にめぐり合えば
幸福になれる。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
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