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今日の
吉行淳之介の名言
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4月18日
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1.
カタルシス型(の小説家)とは、
つまりこういうことである。
生きてゆくうちに、
なにやら躯(からだ)のなかに沈澱してくるものができる。
それがしだいに蓄積してゆき、
もやもやと重苦しくなってくる。
それを吐き出さないではおられない心持になってくる。
そのとき、その吐き出すものを、
小説という形で吐き出すわけである。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
2.
愛することは、
この世の中に
自分の分身を一つ持つことだ。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
3.
「純情」というのは
ずいぶんといかがわしい言葉である。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
4.
文学というものは、つねに、
両刃(もろは)の剣(つるぎ)のようなもので、
相手を刺すことは、
同時に自分を刺すことなのだ。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
5.
女性蔑視と女性崇拝とは
一つの面の裏表だ。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
6.
見舞を言う人間の表情を眺めていると、
その心配そうな顔の奥の方に
ひそかに揺れ動いている色が、
どうしても眼についてしまう場合が
甚(はなは)だ多い。
その揺れている色は、
いそいそした色、
そわそわしている色なのだ。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
7.
恋愛中も
時計の針は
一分間が六十集まって、
一時間で一まわりすることには変わりはないが、
その一時間を一分間に感じたり
逆に一分間を一時間の長さに感じたりすることが、
しばしば起こる。
いわば「心の上の時間」とでも呼んだらよいのか、
それが速くなったり遅くなったり、
あるいは停止したり波打ったりしする。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
8.
文学はなにのためにあるか、といえば、
文学を必要とする人たちのためにあるので、
これは、盲腸がなにのためにあるか、というのとは
はっきり違っている。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
9.
内臓とか子宮や卵巣を包みこんでいる袋でもある
皮膚全体から立昇るかすかなにおいを、
どの女も持っている。
その皮膚と香料とのにおいが競い合って、
香料が内側にくるみこまれたとき、
女の匂いになる。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
10.
自分のもの以外の材料で書く場合は、
醗酵に時間をかける余裕があまりないのが通例だから、
そのためには、密室にこもって、
ウンウンうなる必要がある。
筋を考えたり、ディテールについて考えたりするのではなくて、
ただやみくもにうなるのである。
すると、そのうちにかすかに道が開けてくる。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
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