名言ナビ
→ トップページ
今日の
田辺聖子の名言
☆
9月20日
☆
← 前日の名言
→ 翌日の名言
1.
いまの世の中は、人にバカにされまいという意識が、まるで社会という舟の竜骨のように、人々の心を硬張(こわば)らせている。
(
田辺聖子
)
2.
(ものごとを)美しくするのも醜くするのも、すべて人間の気持ちのもちかた次第で、ものごとそれ自体は事実にすぎない。
(
田辺聖子
)
3.
女の満足感は幸福とイコールである。
(
田辺聖子
)
4.
人それぞれ。
魅力それぞれ。
(
田辺聖子
)
5.
老いは驚きや発見を失うことなのだ。
しかし私はそれを悲しむよりは、そういう〈老いの風景〉に興味を感じて、面白くてたまらない。
若い人は、〈何をみても既知感があるなんて、人生索莫(さくばく)たるものじゃありませんか〉というかもしれないが、これが案外そうではない。
(
田辺聖子
)
6.
親が子を叱るのはあたり前、とか、愛の鞭(むち)などというのはよくいわれるが、しかしそれも人により、誰にでもできぬ(=誰にでもできることではない)。
(中略)心のきめのこまかい、気よわな平和主義の人間にはむつかしいことである。
人には向き不向きがある。
(
田辺聖子
)
7.
男の匂いが近くにする、というのは、わりに女を弾ませるものである。
(
田辺聖子
)
8.
人の世のならいの中で、大きな意味があると、誰もが思っているもの、──身すぎ世すぎの仕事、子供、結婚、そういうものが(人生の中で)残るとは限らない。
形になって残らない、いろんな記憶が、むしろ人生の最後のとき、その人の両手に残るものかもしれない。
(
田辺聖子
)
9.
(※中年以後は)お化粧なり、おしゃれなりが、面白くなればいい、と思う。
面白くなるのは、自分の美点を発見する能力が(若いときより)うんとたかまるからである。
(
田辺聖子
)
10.
人生でたのしみをみつける条件というのは、想像力や好奇心をもてるかどうか、にかかっていると思うものだ。
(
田辺聖子
)
11.
人間のトシなんて、主観的なものなんだ。
猫も杓子(しゃくし)も、同じように一つずつ、トシとるなんてものじゃない。
(
田辺聖子
)
12.
男は妻に向って、帰れ、出ていけ、と何心となく放言するが、いざ自分はどうかというと、どこへもいきようがないのである。
三界に家なし、とは男のことであるのだ。
辛くても切なくても、今いる家に我慢して忍ばなければならぬのだ。
(
田辺聖子
)
13.
女は、女全般のワルクチを、必ず自分個人へのものとして受けとり、傷つく。
男の人格、男の識見をそれではかったりする。
(
田辺聖子
)
14.
女は決して男が教育するとか、仕込むとか、できるものではない。
(
田辺聖子
)
15.
(※〈男の率直〉は)男を幸福にも立派にもさせず、かえって男を不幸にし、卑陋(ひろう)にしていくこともある。
(
田辺聖子
)
← 前日の名言
→ 翌日の名言
→ トップページ