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今日の
長田弘の名言
☆
1月30日
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1.
どんなにおカネをもっていても、おカネで買えないものが、言葉です。
(
長田弘
)
2.
生まれたところから離れて暮らして、そのあと過ごしたところの方がずっと長くなっても、生まれたところに対して、ずっと故郷という愛着をもちつづけるように、親しんだ本を再読するときには、そこに帰郷したような感覚をもちます。
(
長田弘
)
3.
本の文化を成り立たせてきたのは、
じつは、この忘れるちからです。
忘れられない本というものはありません。
読んだら忘れてしまえるというのが、
本のもっているもっとも優れたちからです。
読んでも忘れる。
忘れるがゆえにもう一回読むことができる。
(
長田弘
)
4.
絵本は、けっしてあっという間に読むための本ではありません。
(
長田弘
)
5.
絵本のような子どもの本から手わたされるのは、その絵本がもっている時間です。
もう一つの時間、アナザー・タイムが、そこにある。
(
長田弘
)
6.
世界は、長い長い物語に似ていた。
物語には、主人公がいた。困難があり、
悲しみがあった。胸つぶれる思いもした。
途方もない空想を、笑うこともできた。
それから、大団円があり、結末があった。
大事なのは、上手に物語ることだった。
(
長田弘
)
7.
「蔵書」力が落ちている。
そのために記憶する力、伝える力もまた、ネットに頼るばかりで、きれいに落ちている。
そのことがいまの本当の問題ではないだろうか。
(
長田弘
)
8.
新しい知らない名詞は、覚えるか、知らないか、それだけだ。
覚えたものは知っていて、知らないものは知らない言葉だ。
線引きの言葉だ。
(
長田弘
)
9.
一つ一つのモノが
それぞれに物語を匿(かく)していて、
その物語にふだんは気づくこともない。
そうした身のまわりの世界について
おもいがけない発見の楽しみを分けてくれる本を手に、
冬の夜長を過ごすのはいいものだ。
(
長田弘
)
10.
どれほど時代が変わろうと、
ひとはこの世に、
原初のままに生まれます。
そうして、誰もがこの世でじぶんが最初の人間であるかのように、
大気を息し、声を発して、ことばを覚え、
やがて、みずからじぶんの現在を生きる一人になってゆきます。
育つというのは、
原初から現在への時間を、
ひとが一心に、ふかぶかと生きてゆくということです。
(
長田弘
)
11.
人の価値観を育むもの、支えるもの、確かにするものとしての風景のなかに身をおくということ、風景のひろがりのなかでじぶんの小ささを思い知るということが、いつか見失われてしまっている。
(
長田弘
)
12.
歩こう。空で、鳥の声がした。
街へでる。じぶんの街を、
初めて歩く街のように歩くのだ。
(
長田弘
)
13.
明日の朝、ラッパは鳴らない。
深呼吸しろ。
一日がまた、静かに始まる。
(
長田弘
)
14.
悲しみは、言葉をうつくしくしない。
悲しいときは、黙って、悲しむ。
(
長田弘
)
15.
音楽をじぶんに強いているときは、疲労している。
(
長田弘
)
16.
もう欲しいものはないのだ。
いらないものしか欲しくないのだ。
それがゆたかさだと、きみたちはいう。
きみたちはまちがっている。
(
長田弘
)
17.
地図のうえの一点でしかない
遥かな国々の遥かな街々も、本だ。
そこに住む人びとの本が、街だ。
自由な雑踏が、本だ。
夜の窓の明かりの一つ一つが、本だ。
(
長田弘
)
18.
魅惑こそが詩集という本の力の源泉なのだ。
(
長田弘
)
19.
ありふれた真実がないがしろにされて、何事につけ、価値というものがもっぱら「例外」にもとめられるとすれば、それはひとの心根の貧しさを明かしこそすれ、ひとの気もちをゆたかにすることはない。
(
長田弘
)
20.
日常を生きる人びとのあいだには、武器はいらない。
ただありふれたものがあればいい。
日々を呼吸する、心を込めた親しい挨拶の言葉があれば。
(
長田弘
)
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