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今日の
春の俳句・川柳
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7月1日
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1.
ききとめし春暁(しゅんぎょう)の言葉忘れけり
(
中村汀女
)
2.
猫の恋声まねをれば切なくなる
(
加藤楸邨
)
3.
校門にリボンをかけて卒業す
(
半澤佐緒里
)
4.
蝶とべり飛べよとおもふ掌(て)の菫(すみれ)
(
三橋鷹女
)
5.
雷のとどろとどろと蟻の変
(
下村槐太
)
6.
子猫の名いまだ決まらず雨止まず
(
宇多喜代子
)
7.
せりなずな生はさみどり死はみどり
(
今井豊
)
8.
忘るなき春立つ峡(きょう)の瀬音かな
(
飯田蛇笏
)
9.
摘めど摘めどげんげ尽きねばかなしかり
(
三橋鷹女
)
10.
苦節には十年は足らず冴(さえ)返る
(
秋元不死男
)
11.
朝靄(あさもや)に梅は牛乳(ちち)より濃かりけり
(
川端茅舎
)
12.
白猫のまばたきのごと梅ひらく
(
金子敦
)
13.
すみれ摘むさみしき性を知られけり
(
三橋鷹女
)
14.
落花のむ鯉はしやれもの髭(ひげ)長し
(
高浜虚子
)
15.
中学を終へて忘れし詩の多き
( 外山一機 )
16.
春愁の巻貝に耳あてて見る
(
秋山朔太郎
)
17.
うすらひや天地もまた浮けるもの
(
行方克巳
)
18.
泪(なみだ)耳にはいりてゐたる朝寝かな
(
能村登四郎
)
19.
ゆるやかに抱き合ふ春のキャベツかな
(
吉村玲子
)
20.
主義主張異なつてよき花見かな
(
宇多喜代子
)
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