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今日の
冬の俳句・川柳
☆
6月21日
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1.
このわれに友無きごとく冬鵙(ふゆもず)も
(
三橋鷹女
)
2.
狐火を語れば消ゆるコンロの火
(
細谷てる子
)
3.
雪の夜は遠き木魂(こだま)に呼ばれをり
(
金箱戈止夫
)
4.
ちらと目をあげてもさむく街をゆく
(
京極杞陽
)
5.
冬の朝無色透明より始む
(
半澤佐緒里
)
6.
近づけば歩み去る人返り花
(
池内友次郎
)
7.
大いなる枯野に堪へて画家ゐたり
(
大野林火
)
8.
故人みな齢(よわい)とどまり除夜の鐘
(
三橋敏雄
)
9.
枯蘆(かれあし)の入日(いりひ)ぬくとし浮寝鳥(うきねどり)
(
三橋鷹女
)
10.
つみふかき女人(にょにん)と梢(うれ)の雪を見し
(
下村槐太
)
11.
ストーブに貌(かお)が崩れていくやうな
(
岩淵喜代子
)
12.
日を寒(さむ)み水も衣(きぬ)きる氷かな
(
心敬
)
13.
寒風に吹きしぼらるる思ひかな
(
星野立子
)
14.
大学のさびしさ冬木のみならず
(
加藤楸邨
)
15.
犬がものを言つて来さうな日向ぼこ
(
京極杞陽
)
16.
吊革の冷たさ疲れてはならず
(
長嶺千晶
)
17.
翔(た)つ力砂に刻みて冬鴎(ふゆかもめ)
( 野村邦翆 )
18.
冬草や夢見るために世を去らん
(
大木あまり
)
19.
雪だるまはみ出してゐる境界線
(
工藤進
)
20.
麦の芽の丘の起伏も美(う)まし国
(
高浜虚子
)
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