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今日の
秋の俳句・川柳
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6月9日
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1.
紅茸(べにたけ)を恐れてわれを恐れずや
(
西東三鬼
)
2.
月の夜の遊びだしたる影いくつ
(
高倉和子
)
3.
霧迅(はや)し山は紅葉(もみじ)をいそぎつつ
(
竹下しづの女
)
4.
舞ひのぼる蝶の影さし水澄める
(
深見けん二
)
5.
化粧して人形となる月夜かな
(
篠崎央子
)
6.
口あけて己が言葉を待つ夜長
(
藤井あかり
)
7.
すぐ棄つる詩ばかり秋の薔薇光る
(
安井浩司
)
8.
秋風や最善の力唯(ただ)尽す
(
高浜虚子
)
9.
石ころも露(つゆ)けきものの一つかな
(
高浜虚子
)
10.
雫(しずく)かと鳥もあやぶむ葡萄かな
(
加賀千代女
)
11.
柚子(ゆず)しぼるちいさな鳥を啼かすように
(
澁谷道
)
12.
口中(くちなか)へ涙こつんと冷(ひや)やかに
(
秋元不死男
)
13.
たましひのたとへば秋のほたる哉(かな)
(
飯田蛇笏
)
14.
三人の娘かしづく生身魂(いきみたま)
(
稲畑汀子
)
15.
念仏に身をさらしをり穴まどひ
(
澤本三乗
)
16.
似しひとに心さわぎぬ秋深し
(
長谷川ふみ子
)
17.
書いてなおためらう弔辞ちちろ虫
(
竪阿彌放心
)
18.
柳散りしよせん他人は他人かな
(
鈴木真砂女
)
19.
何も書けなくなりて彼岸をなぜか待つ
(
下村槐太
)
20.
とんぼが淋しい机にとまりに来てくれた
(
尾崎放哉
)
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