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今日の
吉行淳之介の名言
☆
3月18日
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1.
明朝体の活字は、
書き手の文字の個性をいったんすべて取払って、
文章の個性をゆっくり滲(にじ)み出させる。
原稿の文字は、
あまりにその書き手の個性が露骨に出すぎていて、
見ているとうるさく感じる。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
2.
海についての描写にさんざん苦労したチェーホフが、
どういう表現に行き着いたか。
「海は広かった」
このときの感銘が、
私に抜きがたい影響を与えて、
以来、
装飾物の多すぎる表現、
おどろおどろしい表現、
すべて敬遠である。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
3.
「一目惚れ」というのは、
一つの火花によって
(常に持ち歩いている)恋愛のための火薬樽が点火されたことである。
すなわち、刹那(せつな)の間に起こったその恋にも
長い準備期間が在(あ)ったというわけだ。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
4.
太宰の作品には、
わが国で文学にかかわり合いを持とうとする人間たちの感覚、感受性の原型が、
ことごとく含まれているようにおもう。
「そんなことまで書いてしまっていいものか」という身近さと、
「自分も太宰と同じ感じ方をしている」とくすぐられる感じとを、
同時にその作品は与えてくれる。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
5.
恋愛においては、
「私の魅力はダイヤモンドよりも遥かに大きい」
という強い自信を持ってしまうことが大切である。
時には「どうもアヤシイ」という弱気が起こっても、
そんな気持はすぐ追い払ってしまうことが必要だ。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
6.
ツジツマの合わぬ野放図さ、あるいは、
バカバカしいくらいツジツマが合いすぎて
笑い出してしまうおもしろさ、
あるいは残酷さ。
これらの要素は、大人になってゆくうちに、
人間はしばしば取り落してしまうのである。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
7.
カマキリの雄は、
交尾が終ると雌にムシャムシャ喰われてしまい、
雌のための栄養物となりかわる宿命を背負わされている。
そして人間の男性は
威勢よく女性を組敷く形をとったりしているものの、
その実態はカマキリの雄に異(ことな)らない。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
8.
女はやさしい形をしているが、
だからといって中身までやさしいとはかぎらない。
軟らかくて力が弱くできているから、
生き延びるためには
かえって内側は獰猛(どうもう)にできていることになるのは、
理(り)の当然。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
9.
細やかな心くばりで
相手をたてて自分が泣く、
という部分が、
男のやさしさには含まれている。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
10.
(私の)本当の敵は、
文学に愛情をもっている人間の中にはおらず、
ほかの世界にいるのである。
(
吉行淳之介
)
(
Yoshiyuki Junnosuke
)
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