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今日の
小林秀雄の名言
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12月9日
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1.
意地悪くものを見て
意地悪く表現するより、
率直にものを見て
率直に表現する方が
遥(はる)かに難しいが、
率直にものを見て
必然的にその表現が逆説的になるという事には、
もっと大きな困難がある。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
2.
感傷というものは
感情の豊富を言うのではなく
感情の衰弱をいうのである。
感情の豊富は
野性的であって感傷的ではない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
3.
読書の楽しみの源泉にはいつも
「文は人なり」という言葉があるのだが、
この言葉の深い意味を了解するのには、
全集を読むのが、
一番手っ取り早い而(しか)も確実な方法なのである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
4.
例えば人情という言葉は美しくないか、
道徳という言葉は美しくないか。
長い歴史が、
これらの言葉を紅葉させたからであります。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
5.
死はいつも向こうから歩いて来る。
俺達は彼に会いに出掛けるかも知れないが、
邂逅(かいこう)の場所は断じて明かされてはいないのだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
6.
古典は
嘗(かつ)てあったがままの姿で生き長らえるのではない。
日に新たな完璧性を現ずるのである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
7.
(文学界は)様々な借りものの批評原理を持った様々な批評家が争っているだけである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
8.
小説が発達するにつれて、
いろいろ小説の高級な面白がり方も発達するが、
どんなに高級な面白がり方も、
この(=他人の生活を生きてみたいという)低級な面白がり方を消し去る事は出来ないのである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
9.
人生を解釈する上に非常に便利な思想というものは、
その便利さで身を滅ぼす。
便利さが新たな努力を麻痺させるからだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
10.
歌(=短歌)は
読んで意を知るものではない。
歌は味わうものである。
似せ難い姿に吾(われ)も似ようと、
心のうちで努める事だ。
ある情からある言葉が生まれた、
その働きに
心のうちで従ってみようと努める事だ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
11.
この世に思想というものはない。
人々がこれに食い入る度合だけがあるのだ。
だからこそ、
言葉と結婚しなければこの世に出る事の出来ない思想というものには、
危機を孕(はら)んだその精髄というものが存するのだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
12.
人々は批評という言葉をきくと、すぐ
判断とか理性とか冷眼とかいうことを考えるが、
これと同時に、
愛情だとか感動だとかいうものを、
批評から大へん遠い処(ところ)にあるものの様に考える。
そういうふうに考える人々は、
批評というものに就(つ)いて
何一つ知らない人々である。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
13.
絶望するのにも才能を要し、
その才能も学んで得なくてはならぬ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
14.
自分自身を守ろうとする人間から、
人々は極(ごく)自然に
顔をそむけるものである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
15.
不言実行という言葉は誤解されている。
お喋(しゃべ)りは退屈だとか唖は実行家だとかいう意味ではない。
言おうにも言われぬ秘義というものが必ず在(あ)るので、
それを、実行によって明るみに出すという意味である。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
16.
あらゆる現代は過渡期であると言っても過言ではない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
17.
強い思想は、
いつも尋常時に
尋常に考え上げられた思想なのであって、
それが非常時に当たっても
一番有効に働くのだ。
いやそれを働かせねばならぬのだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
18.
人生というのは、
大きな芝居みたいなところがありますが、
さまざまな俳優がいろいろ面白いことをしているのを
客席から見ているだけではいられなくなる。
僕らはその芝居の中へ入って、
自分も俳優になろうとします。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
19.
現代は心理学の時代だと言われます。
それは、
眼に見えぬ心の底の底まで、
眼に見える現象と化さねば
承知出来ない時代だ
という事にもなりましょう。
人々は、自分自身の心の世界まで
一種の外的世界に変じて了(しま)った様です。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
20.
「春風の花を散らすと見る夢はさめても胸の騒ぐなりけり」(西行)
この歌を美しいと感ずる限り、
私達は、めいめいの美的経験のうちに、
空即是色(くうそくぜしき)の教えを感得しているわけではないか。
美しいと感ずる限りだ、
感じなければ縁なき衆生(しゅじょう)である、
まことに不思議な事であります。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
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