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今日の
小林秀雄の名言
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6月19日
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1.
整然たる秩序のなかに、
どんなに厳正に表現された哲学体系も
表現者の人間臭を離れられぬ。
歴史の傀儡(かいらい)、
社会の産物たる個人の影をひきずるものだ。
哲学が文学に通ずるのは、
この影に於(お)いてのみである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
2.
古典とは、
理解されるものというより、
むしろ直覚されるものだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
3.
感傷というものは
感情の豊富を言うのではなく
感情の衰弱をいうのである。
感情の豊富は
野性的であって感傷的ではない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
4.
天才とは努力し得る才だ、
というゲエテの有名な言葉は、
殆(ほとん)ど理解されていない。
努力は凡才でもするからである。
然(しか)し、努力を要せず成功する場合には
(凡才は)努力はしまい。
彼には(=凡才にとっては)、
いつもそうあって欲しいのである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
5.
諸君は心によって心をしずめる事が出来るか。
言葉という形の手がかりを求めずしては、
これはかなわぬ事である。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
6.
社会は芸術を生産する大きな工場だが、大工場が必ず精密な実験室を必要とする様に、作家は社会とは明からさまな交渉の不可能な個性的理論をはぐくんでいるものだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
7.
僕等が
自分達の性格に関する他人の評言が気に食わぬのは、
凡(およ)そ(自分の)性格に関するはっきりした定義を恐れているのだ。
自分はどの様な人間にせよ
かくかくの人間だと
どうしようもなく決められるその事を、
人性は何にもまして好まないのである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
8.
美術とは鑑賞するものではない。
ともに生きともに語らう人生の友である。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
9.
「自分で自分が解(わか)りませんの」
と言うのが好きな女がいた。
そう言う時の自分の顔付きを
鏡でよく知っているのだと白状した。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
10.
忍耐とは、省みて
時の絶対的な歩みに敬意を持つ事だ。
円熟とは、これに寄せる信頼である。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
11.
芸術家達は百年ほど前から自己表現なぞという言葉を使い出したが、
どうも大した意味があるようにも思えない。
「私」の表現なんていうものはない。
そんな事は誰にも出来ない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
12.
僕等の望む自由や偶然が、打ち砕かれる処(ところ)に、
そこの処だけに、
僕等は歴史の必然を経験するのである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
13.
書物という伴侶、
これが、以前はよく解(わか)らなかった。
私は、依然として、
書物を自分流にしか読まないが、
その自分流に読むという事が、
相手の意外な返答を期待して、
書物に話しかける、
という気味合(きみあい)のものになったのである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
14.
自分自身を守ろうとする人間から、
人々は極(ごく)自然に
顔をそむけるものである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
15.
僕に一番近付き過ぎている人間は、
僕自身に他ならない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
16.
政治の取扱うものは常に集団の価値である。
何故(なぜ)か(この何故かという点が大切だ)。
個人の価値に深い関心を持っては
政治思想は決して成り立たないからだ。
ここにこの思想の根本的な或(ある)いは必至(ひっし)の欺瞞(ぎまん)がある。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
17.
宿命というものは、
石ころのように往来にころがっているものではない。
人間がそれに対して挑戦するものでもなければ、
それが人間に対して支配権をもつものでもない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
18.
誰も孤独を守ることなぞ出来ない。
人中(ひとなか)に孤独をさらし、
方々に風穴を開けられるだけである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
19.
読書の楽しみの源泉にはいつも
「文は人なり」という言葉があるのだが、
この言葉の深い意味を了解するのには、
全集を読むのが、
一番手っ取り早い而(しか)も確実な方法なのである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
20.
自分の仕事の具体例を顧みると、
批評文としてよく書かれているものは、
皆他人への讃辞であって、
他人への悪口で文を成したものはない事に、
はっきりと気附く。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
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