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人間に忘れる機能がなかったらどうなるのだろう。
自殺者はもっとふえ、 精神は後ろ向きになって、 社会は恐ろしい停滞を見せるだろう。 喉許(のどもと)過ぎればという人間の浅はかさもまた、 一つの大切な機能なのだ。
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いまの日本人も、
健全な感覚を持った人なら誰でも、 自分の生活に悲しみと不安を持ちながら、 同時に、抱き合わせのように与えられている ささやかな安らぎや小さな幸福に満足しなければならないのかな、と考えている。
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