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今日の
小林秀雄の名言
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2月23日
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1.
「自分の嗜好(しこう)に従って人を評するのは容易な事だ」と、
人は言う。
然(しか)し、
尺度に従って人を評する事も
等しく苦もない業(わざ)である。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
2.
言語という便利な道具を、有効に生活する為に、どう使うかは後の事で、
先(ま)ず何を措(お)いても、
生(なま)の現実が意味を帯びた言葉に変じて、語られたり、聞かれたりする、
先ずそれだけで、
私達にとっては充分な、又根本的な人生経験であろう。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
3.
思い出となれば、みんな美しく見える
とよく言うが、
その意味をみんなが間違えている。
僕等が過去を飾り勝(が)ちなのではない。
過去の方で
僕等に余計な思いをさせないだけなのである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
4.
人間の心ほど多様で複雑なものはない。
誰が人の心の不思議を知り得ようか。
自分の心さえ知らないのに。
知っていると思っているのは、
経験の足りない馬鹿者か、
思い上がった利巧者(りこうもの)だけだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
5.
僕の経験によると、
本が多過ぎて困るとこぼす学生は、
大概本を中途で止める癖がある。
濫読さえしていない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
6.
整然たる秩序のなかに、
どんなに厳正に表現された哲学体系も
表現者の人間臭を離れられぬ。
歴史の傀儡(かいらい)、
社会の産物たる個人の影をひきずるものだ。
哲学が文学に通ずるのは、
この影に於(お)いてのみである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
7.
何故(なぜ)人間は、実生活で、
論証の確かさだけで人を説得する不可能を承知し乍(なが)ら、
書物の世界に入ると、
論証こそ凡(すべ)てだという
無邪気な迷信家となるのだろう。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
8.
しっかりと自分のものになり切った強い精神の動きが、
本当の意味で思想と呼ぶべきものだと考える。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
9.
私達は、誰でもお互いに、
自分には思いも及ばぬ己れの姿の全容を、
相手に見て取られているものだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
10.
どうか、柔軟な心という言葉を誤解してくれない様に。
これは、確固たる意志と決して抵触するものじゃない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
11.
悲しみ泣く声は、
言葉とは言えず、歌(=短歌)とは言えまい。
寧(むし)ろ一種の動作であるが、
悲しみが切実になれば、
この動作には、
おのずから抑揚がつき、拍子がつくであろう。
これが歌の調べの発生である。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
12.
書物が書物には見えず、
それを書いた人間に見えて来るのには、
相当な時間と努力とを必要とする。
人間から出て来て文章となったものを、
再び元の人間(の姿)に返す事、
読書の技術というものも、
其処(そこ)以外にはない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
13.
善とは何かと考えるより、
善を得ることが大事なのである。
善を求める心は、各人にあり、
自ら省みて、この心の傾向をかすかにでも感じたなら、
それは心のうちに厳存(げんそん)することを
率直に容認すべきであり、
この傾向を積極的に育てるべきである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
14.
一体、頭がいいとか悪いとかいう様な言葉は、
恐らく昔はなかったので、
抽象とか理論とかに関する能力如何(いかん)に準じて、
人間の頭を品評する傾向が強くなって、
はじめて現れた不健全な言葉ではないかと思われる。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
15.
人間は自分の姿というものが漸次(ぜんじ)よく見えて来るにつれて、
自己をあまり語らない様になって来る。
これを一般に
人間が成熟して来ると言うのである。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
16.
人間が人間の事しか笑わないというのは、
人間が人間達と一緒に暮していなければ笑わないという事だ。
一人っきりで笑う奴はない。
思い出し笑いとは二人で笑う事である。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
17.
社会的伝統というものは奇怪なものだ。
これがないところに
文学的リアリティというものも亦(また)考えられない
とは一層奇怪なことである。
伝統主義がいいか悪いか問題ではない。
伝統というものが、
実際に僕等に働いている力の分析が、
僕等の能力を超えている事が、言いたいのだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
18.
人間の化けの皮を、あんまり剥(は)がすと
もはや人間ではなくなる恐れがある
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
19.
自分自身を信じているから
(私は)欲する様に欲する。
自分自身が先(ま)ず信じられるから、
私は(行為を生む事を)考え始める。
そういう自覚を、いつも燃やしていなければならぬ必要を
私は感じている。
放って置けば火は消えるからだ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
20.
歴史には死人だけしか現れて来ない。
従って、退(の)っ引(ぴ)きならぬ人間の相(そう)しか現れぬし、
動じない美しい形しか現れぬ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
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