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今日の
春の俳句・川柳
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6月9日
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1.
ももの花我をわすれる月日かな
(
加賀千代女
)
2.
春風や頬にほんのり昼の酒
(
荻原正三
)
3.
青柳(あおやぎ)や堤(つつみ)の春のいく所
(
黒柳召波
)
4.
健康なおのれを得たり雲雀野(ひばりの)に
(
三橋鷹女
)
5.
人間に生き腐れある春炬燵(はるごたつ)
(
橋本喜夫
)
6.
日帰りの旅を身軽にあたゝかく
(
稲畑汀子
)
7.
砂をかみ悪日(あくび)なりけり浅蜊汁(あさりじる)
(
細谷てる子
)
8.
朝日といふ光の先へ接木(つぎき)せり
(
工藤進
)
9.
突然死望むところよ土筆野(つくしの)に
(
鈴木真砂女
)
10.
明日(あす)も会ふやうな顔して卒業す
( 大塚次郎 )
11.
落花のむ鯉はしやれもの髭(ひげ)長し
(
高浜虚子
)
12.
雨性(あめしょう)の母の忌日(きじつ)の花の雨
(
秋元不死男
)
13.
子猫の名いまだ決まらず雨止まず
(
宇多喜代子
)
14.
遠くより近くの春の闇深し
(
福神規子
)
15.
落ちる時椿に肉の重さあり
(
能村登四郎
)
16.
無味無臭而(しこう)して無策冴(さえ)返る
(
行方克巳
)
17.
春蘭に木もれ陽斯(か)かる愛もあり
(
佐藤鬼房
)
18.
遠足のつまらなさうな子が一人
(
福神規子
)
19.
蝌蚪(かと)に足出た笑ひたき日なりけり
(
長嶺千晶
)
20.
父と子は母と子よりも冴(さ)え返る
(
野見山朱鳥
)
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