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今日の
春の俳句・川柳
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6月6日
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1.
今日何も彼(なにもか) もなにもかも春らしく
(
稲畑汀子
)
2.
故友みな目を開きをり春の星
(
秋元不死男
)
3.
せりせりと薄氷(うすらひ)杖のなすまゝに
(
山口誓子
)
4.
この郷の湧水尽きず蝶尽きず
(
宇多喜代子
)
5.
目にしかと合格の文字風光る
(
辰巳あした
)
6.
桜さく前より紅気(こうき)立ちこめて
(
山口誓子
)
7.
伊予人(いよびと)に伊予柑(いよかん)食(ぐ)ひの下手もゐて
(
五十崎朗
)
8.
薄氷(うすらひ)の吹かれて端(はし)の重なれる
(
深見けん二
)
9.
魂までとろける朝寝してみたし
(
能村登四郎
)
10.
このさくら人のこころの中へ散る
(
後藤比奈夫
)
11.
猫の子の花をくはへる朝楽し
(
池内友次郎
)
12.
空港をぱっと蓋する花曇り
(
澁谷道
)
13.
折鶴をひらけばいちまいの朧(おぼろ)
(
澁谷道
)
14.
花の下ひとときという大事かな
(
宇多喜代子
)
15.
野遊びのつづきのやうに結婚す
(
山口優夢
)
16.
春の風琴柱(ことじ)の上をわたりけり
(
徳永夏川女
)
17.
双眼鏡におさまる春を捜しをり
(
泉風信子
)
18.
老(おい)の身に青みくはゆる若菜かな
(
向井去来
)
19.
学校の音春眠を妨げず
(
竹下しづの女
)
20.
七人と犬一匹のさくらかな
(
小西昭夫
)
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