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今日の
井上ひさしの名言
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5月26日
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1.
好きな文章家を見つけたら、彼の文章を徹底して漁り、その紙背(しはい)まで読み抜く。
そして次に彼のスタイルでためしにものを書いてみる。
そんな書き方をしては、お手本の文章と似てしまうではないかと首をお傾げの方もおいでだろうが、これが不思議と似ないのだ。
(
井上ひさし
)
(
Inoue Hisashi
)
2.
諸芸術においては、作家の思想は魂の底で暴れ狂っているなにものかであって、それに名付けたり、それを言葉にできる代物ではありません。
(
井上ひさし
)
(
Inoue Hisashi
)
3.
お客様の信頼を裏切るような作品を仕出かしてしまったらどうしよう。
そう思うと気分は暗く重くなり、毎夜、いやな夢ばかり見て「ああ、自分はなんだってまた芝居などというオソロシイものをはじめてしまったのだろう」と、千悔(せんかい)も万悔(ばんかい)も臍(ほぞ)を噬(か)むのです。
そしてあのおそろしい神経性下痢がはじまります。
(
井上ひさし
)
(
Inoue Hisashi
)
4.
接続詞は使いすぎてはいけません。
とくに「―が、―」には気をつけること。
たとえば、「今日は朝から雨だったが、私は元気に生きた」とか、全然つながりがないのに「が」をつけると全部つながっちゃうんですね。
(
井上ひさし
)
(
Inoue Hisashi
)
5.
世の中にモノを書くひとはたくさんいますね。
でも、そのたいていが手の先か、体のどこか一部分で書いている。
体だけはちゃんと大事にしまっておいて、頭だけちょっと突っ込んで書く。
それではいけない。
体ぜんたいでぶつかっていかなきゃねえ。
(
井上ひさし
)
(
Inoue Hisashi
)
6.
あったことをなかったとは主張できないし、
なかったことをあったとも主張できない。
これが許されるのは
小説家や劇作家ぐらいなもので、
もともと作り話を書くのが免許だから仕方がない。
(
井上ひさし
)
(
Inoue Hisashi
)
7.
月には、なつかしいむかしを思い出させる魔力がある。
(
井上ひさし
)
(
Inoue Hisashi
)
8.
わたしたちは、
よい文学を見捨ててはならぬ。
でないと
コトバから、
ということはつまり
現実から見捨てられることになるだろう。
(
井上ひさし
)
(
Inoue Hisashi
)
9.
世間の動きにチクリと滑稽の針を突き立てて撓(たわ)みがあればそれを正す、歪みがあればそれを笑いのうちに直す、これが黄表紙(きびょうし)というものの生命ではないか。
おれは書く。
(
井上ひさし
)
(
Inoue Hisashi
)
10.
ハンターは獲物に狙いをつけて引金を引く瞬間を無我の境地の至福の時というが、物書きが冒頭の一句をひねる数秒も、優にそれに匹敵するだろうと思われる。
おまけにこちらの獲物は射つのをやめても逃げやせぬのだから、気が楽である。
(
井上ひさし
)
(
Inoue Hisashi
)
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