64001.優れた経営者とは、顧客に利益をもたらすことができる人のことである。

64002.もし、子育てをやり直せるなら、目先のことだけにとらわれないで、もっと長い目で子どもを育てるようにします。

64003.本を読める人間になれ。何があっても奪われることのないものがあるとしたら、それは、人間の英知だ。

64004.償い切れるような罪は罪というに値しない。

64005.ロマンスには、滑稽感(こっけい)は禁物である。

64006.地獄だな、まさに。女にほれるのは地獄だ。

64007.政治的な革命というのは部分的な革命にすぎない。全人的な意味での革命とは、本当に自分が望んでいることがなにかを知ることから始めなければならない。

64008.妊婦は、10ヶ月の遠距離恋愛をしている。

64009.人間としての道理に基づいた判断であれば、時間や空間を超えて、どのような状況においてもそれは受け入れられるのです。そのため、正しい判断基準を持っている人は、未知の世界に飛び込んでも決して……

64010.仏書には論証と身証という言葉がある。(中略)宗教を語るとき一番困難なのは、それが身証(=思想の肉体化)でなければ意味ないということだ。宗教について説明するということと、信じるということとは本質的に……

64011.人間が人間を信じられなくなったらおしまいさ。

64012.お客との雑談は、相手の心を開かせ親密度を高めるというメリットがある。だがそれ以外にも、会話の中からお客のニーズを発見し、新たなビジネスチャンスにつなげられるというメリットもある。雑談は単なるおしゃ……

64013.人間とは、もともと身勝手な存在である。

64014.親が子供と仲が悪いというのはね、もうそれだけで虐待みたいなものなんだよ。家族はいなきゃいけないものじゃないけれど、いたら嬉しいものであるべきなんだ。

64015.役にも立たず、美しくもないように思えるものを家庭においてはならない。

64016.新しい思考を学んだ心は、決して元に戻ることはない。

64017.(自分という)この宇宙船の指揮官はおれなんだから、上昇するのも下降するのもおれ次第。

64018.故郷というのは、変わらない風景のことだろうか。ほんとうは、変わってしまった時代のことなのではないか。

64019.4)(上に立つ者は)褒める時褒め、叱る時叱る。忘れたり、遠慮したりするな。

64020.君よ、散財にためらうなかれ。君のお金で国が建つ。

64021.俳優が演じるのをやめて、その芝居を生きはじめる瞬間に立ち会うことの至福。

64022.人を知らねばこそ、人を恐れる。人を避ける者は、やがて人を見損なう。

64023.一番大切なのは、あきらめずにどんな状況でも全力を尽くせる心の強さです。

64024.大きな恐怖感に締めつけられている状態では、一人の人間や集団あるいは国民が、人道的に行動し、良識と分別をわきまえてものを考えることを期待するのは、どだい無理な話である。

64025.人は誰かを愛することによって、そして誰かから愛されることによって、それらの行為を通して、自分自身を愛する方法を知るのです。

64026.文章を書くことは、「考えること」です。文章を書くことによって、何が必要で、どうすればよいのか、アイデアが生まれてきます。

64027.100パーセント信じたい、また、信じてる、というのは、勝手な自分の思い込み、マスターベーションです。「自分が安心していたい」と自分が思っているだけ、自分が身勝手なだけなのです。

64028.誰でも、必要とされているから、この世に生まれてくるんだよ。

64029.男の人は可哀想だ。彼らはみんな、母狐に追っ払われた孤児なのだ。

64030.肉体的にだんだんと衰える、下り坂を下ることのなかに、人間としての成長を見出すという逆説を考えなくては、本当の意味での老人の適応ということはあり得ない。

64031.目より手のほうが、彫刻の美を敏感に感じ取れるのではないか。

64032.私は子供たちに、どんなときでも「サンキュー」と「プリーズ」を言うのを忘れないようにと教えてきたが、大人同士、夫婦同士でも同じこと。

64033.(信じていた友に裏切られたら)こんなに辛いことなんだから、自分はけして友を裏切るまいと自分に強く誓おうね。

64034.哀しみの 疲れの かすかな間隙(かんげき)に 私は見る 私は 「静けさ」をみる

64035.日々のこの我が行く道を正さむと かくれたる人の声をもとむる

64036.ひとりで飲むな。ひとりの飲酒は妄想(もうそう)の発端、気鬱(きうつ)の拍車。飲めども飲めども気の晴れるものではない。

64037.誰にでもできる戦法は選ばないし、それによる不利を苦とも思わない。

64038.すべてが拾えないなら、何を捨てるかを決める。それが自分の戦いというものだよ。

64039.女にほめられると、男は「ようやくこの女もおれを理解した」と思うものだ。

64040.月にてらされると ひとりでに遊びたくなってくる そっと涙をながしたり にこにこしたりしておどりたくなる

64041.今、ここに、あれ。(Be here, now.)[ビー・ヒア・ナウ]

64042.他人の言葉はダシにはつかえない。いつでも自分の言葉をつかわねばならない。

64043.エジソンの成功の秘訣も、「一パーセントのインスピレーションと九十九パーセントの努力」という話で、一般的には努力こそ成功の秘訣と解釈されているが、エジソンは「一パーセントのインスピレーションがなけれ……

64044.ケチなやつからお説教されて、眼がさめたなんて者は、古今東西にわたって一人もあった例(ためし)が無えんだ。

64045.もっと大胆に、自分は金持ちになる権利があるのだと確信しなさい。心の深層はその断言に報いてくれます。

64046.人が話した言葉を鵜呑みにするバカに経営者の資格はない! 経営するならてめえで考えろ!

64047.人間は人間のとおりに生きて行くものだ。

64048.(勝負時の)迷いをどうやってなくすか。対処法はたったひとつ! 勝負の前はあれこれやらない。「これ」と決めたことを集中的に練習する!

64049.勝利は最もよく耐える者のものである。

64050.「家」は、その本質としては、土地への反喩(はんゆ)である。土地は不滅だが、家族は交換可能だからである。だが、土地と人とを結びつける呪的因果律として「家」をとらえようとして、前近代の悲劇はくりかえさ……


64051.私はいつも、何でも絵にしていきます。何度も何度もデザインを繰り返して描く癖があり、いつのまにかデザインが体の一部になってしまうのです。

64052.「しがらみ」という言葉は、英語にはありません。

64053.人生はあなたがかなりもうろくするまで、そしてもうろくしてからも続く。

64054.正しい質問には正しい答えが含まれています。(何かに)迷うのは問いの立て方が間違っているからです。

64055.美のなきところ、かならず内容に欠くるところがある。

64056.「相手があるから、自分もある」という日本古来の考え方があります。昔の日本人は、自分は全体の一部と認識していたのです。この考え方は、今でも集団の調和を保ち、協調を図ることができる唯一の考え方……

64057.さまざまな対話の中で、最も重要でありながらなおざりにされるのは、自分との対話である。

64058.人前で物を食べるのは、自分の内面を見せることと同じ。

64059.偉大な人間は、必然的に懐疑家である。

64060.(女にとって)母親とは、重たいお荷物というか、腐れ縁の道づれ、というかモヤモヤした混沌(こんとん)未分のシロモノである。

64061.自らの在り方を深く悲歎するという心だけが人間としての心を回復していくのです。

64062.毎日が完全主義であって初めて、自信を持って自分の方向を定められる。

64063.運命を飛び越えるための翼は、誰もが持っている。

64064.冗舌な人は、心の中で「相手に『話がうまい人』と思わせたい」「自分の話で相手をコントロールしたい」と考えているため、相手に「何だか好きになれない」と心の壁を作られてしまう。

64065.(子供からの質問に親が)いつも「わかんない」って答えてると、子供も「わかんない」って答えるようになる。

64066.(映画の)観衆たるの資格。第一に無邪気でなければいけない。荒唐無稽を信じなければいけない。

64067.空は飛ぶためにあるんじゃないよ。空は読むためにあるのだ。空は知るためにあるのだ。空は一冊の本だ。

64068.(私たちのまわりには)ごくわずかだが「火種のような人」がいる。自らカッカッと炎を発し燃えている人だ。その人のそばにいると熱気が伝わってくる。職場をグイグイ引っ張っているのは、そんな人だ。(ver.0)

64069.もともと戦いを好まぬ国民が、いまは忍ぶべからずと立ち上がった時、こいつは強い。向かうところ敵なしじゃないか。

64070.心理療法家という私の仕事は、他人を理解することがその中核になっている、と言っていいだろう。来談した人の悩みに対して、どうするこうするなどと言う前に、ともかくその人の気持ちを本当に理解することが大切……

64071.安定は愛を殺すが、不安はそれをかきたてると言う単純な原理だったのだ。

64072.人の心にあるはかりごとは、深い井戸の水のようなモンや。それはヒョイと覗き込んでわかるような代物(しろもの)とちゃう。見た目は清い静かな水やから上澄みだけを飲んどるけど、棒でかき回してみぃ、深い深い……

64073.知ることは、超えることの前提である。

64074.「自分探しをしている」なんて言う人がいますけど「馬鹿か! 一生探してろ!」と思ってしまいます。

64075.今あなたが願望していることがすでに実現しているのだと想像し、想像の中でその役割を演じなさい。(そうすれば、願望が実現する)

64076.多過ぎなければ十分ではない。

64077.企業には必要条件と十分条件があります。必要条件は、世のため、人のためになること。しかし、それだけならばNPOやNGOでやればいい。しかし、企業である以上、利益を生むことが十分条件。重要性の判断基準……

64078.文学者の内面はサンタンたる泥沼であって、そんな醜いものを人目にさらすべきではない。

64079.私たちは、見えるものによらないで、信仰によって歩いているのである。

64080.人生とは、結果が予測できない実験の繰り返しである。

64081.詩人の目は細かく激しく動いて、天から地を見、また地から天を見る。そして想像力が未知の物の姿を呼び起こすと、詩人のペンはそれに形を与え、空々漠々(くうくうばくばく)たるものにはっきりとした……

64082.熱心に働く者を見よ。その者は王の前に立つだろう。

64083.ありふれた富は盗めるが、真の富は盗めない。人の心の中には、誰にも奪えない、とほうもなく尊いものがある。

64084.人が生きるために理由を必要とせず、ただ口実だけを必要としている時代。何でもできるが、何をすべきかわからない。不まじめと冗談だけが取り柄の時代。

64085.僕は幼いころから虫に興味を感じていたが、それは、虫そのものをおもしろいと思うとともに、その生き方に共感するような面もあったからだ。

64086.(わたしにとって、詩は)生きられた人生の、書かれざる哲学を書くこと。

64087.その他大勢になるな。

64088.私はまずはゴールを定めてから、アプローチを考えます。「今、これができる」だから、「あれを実行しよう」。そんな階段を積み上げるような動きでは、スピードが出ません。

64089.失敗も弱点も、違う言葉に置き換えさせるのがスターなんだよね。失敗を失敗だと伝えられるのは、スターじゃない。失敗を違う言葉に置き換えられて、「やっぱリスターは違う」って、みんながさらに持ち上げていく。

64090.私はつぶれかかった会社を再建しに行く時は、(部下を)おおぜい連れて行かない。基本的には単身で乗り込むことにしている。その理由は、つぶれかかった会社でも、全部が全部、素質のないダメな社員ばかり……

64091.人から信頼されるには、当たり前のことをきちんとやるだけでよい。

64092.人の川の流れに乗るのでなく、自分の川を流れなくっちゃ。

64093.我々は、自分の幸も不幸も、自己愛に見合う分しか感じない。

64094.共通する性質を見いだすことは「抽象化する」ことにつながる。

64095.戦争、スポーツ、企業経営いずれも、オペレーションとマネジメントの二つの力が必要であるが、勝利を手にする力はオペレーションだ。オペレーションこそ革命の力である。

64096.成功とは、責任をともなう重いものであり、成功した人は常に人の手本にならねばならない。だから、ぐずぐずと先延ばしして、そのうち時機が来たらやろうという哲学でいる方が、ずっと安易なのだ。

64097.人は間違いを犯す。もしそれが命令であったとしても、間違っていると思ったら立ち止まり、自分を貫く勇気も必要だ。そうわしは思う。

64098.人様に恥じない自分でいるよりも、自分に恥じない自分でいることのほうがよっぽど大切なわけですから。

64099.机が大きくなればなるほど、男は小さくなる。

64100.男も女も、誰でも必ず一度は子供であったことはあるもので、だから子供には残酷な仕打ちをすることができないのだ。


64101.詩はなにゆえにとうといか なにものもうばうことのできぬせかいであるゆえ

64102.家を整頓し、子供たちに秩序のよさを認識させ、尊重させることは、子供や自分に与える最も大切な贈り物です。

64103.順調な時ほど危機が訪れる。

64104.【ブスの25カ条】 16.他人をうらやむ

64105.毎日使うものに、お金をケチってはいけない。

64106.ああ、あざむけ、あざむけ。ひとたびあざむけば、君、死ぬるとも告白、ざんげしてはいけない。胸の秘密、絶対ひみつのまま、狡智(こうち)の極致、誰にも打ちあけずに、そのまま息を静かにひきとれ。やがて冥途……

64107.互いに過去を持つ男と女の結びつきは、過去のない男女の結びつきとはちがって、互いの過去へのはてしない嫉妬を押さえあった抑制の上になりたっている。過去の影をひいているからこそ互いが魅力的なのだというこ……

64108.可能性の尽きることのない無限の泉がいま、あなたの中を流れていて、あらゆるあなたの夢を実現するのを待っているのです。

64109.今朝は雨が降ってなくて嬉しいわ。苦しい時に元気を出して頑張るには、お天気のほうがやりいいんですもの。うーんと頑張らなくっちゃっと思うわ。

64110.自分の中にある(実現不可能という)既成概念を壊さなければならない。壁を破り、一線を越えることによって、成功に至る。この壁を突破したという自信が、さらに大きな成功へと導いてくれる。

64111.戦争写真家の最大の願望は、失業することである。

64112.わたしの「ふつう」と、あなたの「ふつう」はちがう。それを、わたしたちの「ふつう」にしよう。

64113.時の浪費ほど大きな浪費はあるまい。失われた時は二度と帰らないからだ。

64114.かけた情は水に流し、受けた恩は石に刻め。

64115.アドリブは舞台のスパイスよ。

64116.「いじめられるほうにも原因がある」ということと「いじめられるほうも悪い」ということは「まったく別のこと」である。「いじめられるほうにも原因がある」を「間違い」として批判する人はこの2つを混同……

64117.過去のことを後悔したり、これから先のことを思い煩ったりして、貴重な“今”という時を無駄にしないようにする。

64118.子孫が長く続くということは、知力の及ぶことでない。ただ陰徳、陰功を勤(つと)めるより方法がない。

64119.叱ることが苦手で、「どうもきつく言うのはむずかしい」という上司がいるが、言うべきときに部下に厳しく言えない者は上司として失格だ。

64120.使う方の予算だけは厳守され、入ってくる方の売上は期待通りには増えない。それが予算制度の実態ではないだろうか。それゆえに、私は「予算制度は要らない。要るお金はその都度、稟議を出せ。その都度決済をす……

64121.責任を外へ外へと求めていくひとには、出遇(であ)いも共感もありません。

64122.お店の敷居を低くする方法があります。口角をちょっぴり上げて作業しましょう。口角を上げていると自然とほほえんでいるように見えて、それだけで話しやすく、親しさを覚えます。整頓作業をしているときこそ、口……

64123.すごく落ち込んでいる友達を慰めたいときは、どうすればいいか。慰めの言葉を使わないこと。これが一番大切。

64124.うつやノイローゼになりやすい人は人一倍、心の感度が高いともいえる。昔から立派な芸術作品を残す人の中にはうつが少なくなかった。

64125.民主革命。私はその必要を痛感している。所謂(いわゆる)有能な青年女子を、荒い破壊思想に追いやるのは、民主革命に無関心なおまえたち先輩の頑固さである。若いものの言い分も聞いてくれ! そうして、考えて……

64126.君子は坦(たいらか)にして蕩蕩(とうとう)たり

64127.得意なものは、きびしく練磨しなければならない。甘やかしては向上が止まる。創意と工夫を加えて研究することである。

64128.ボードレールが、彼らこそ唯ひとり真の旅人と主張する、出かけるために出かける人たち、また、そんな様子を見せる人たちは、たとえそれ以外の動機を持たないにしても、彼らは自分自身に耐えかねているという、も……

64129.たかだか6年間の中学・高校時代だけが、あなたの青春なんかじゃない。その時期だけが人生の大切な期間だなんて、いったい誰が決めたの? 人生は先のほうが長いのよ。これからの何十年を、青春にするもしないも……

64130.なぜ、国家には旗がありながら、ぼく自身には旗がないのだろうか。国家には「君が代」がありながら、ぼく自身には主題歌がないのだろうか。

64131.金っ! 金はな、命より重いんだっ! 世間の大人どもが本当のことを言わないなら、オレが言ってやるっ! 金は命より重い! そこの認識をごまかす輩(やから)は、生涯、地を這う!

64132.新参者か旅人のごとく、世にあれ。

64133.落語の面白さと漫才の面白さは違いますよね。漫才は激しいというか、100メートル競走みたいなところがある。落語はゆったりしていて、例えば『芝浜』のように、笑わないけど面白いというところがある。

64134.生まれたままの人間は、丹念に磨き上げ、薄絹でそっと包んだ玉のように美しい。それが社会の波にもまれている間に汚れたり、歪んだりしてしまうのだ。そんな汚れを除き去れば、もとの美しさを取り戻し、天から与……

64135.(生徒の)長所を見つけては褒めることを心がけました。するとのびのびと楽しそうに、自分から練習するんです。

64136.自身のしらじらしさや虚無を堪えて、やさしい挨拶送るところに、あやまりない愛情が在る。

64137.器用はよく、人にうまく使われる。

64138.理性の方は知識とともに発達していくから、その知識が増えりゃ増えるほど、昨日考えたことが今日いけなくなり、今日考えたことが明日間違ってるってことが分かるようになってくる。

64139.ひげを蒸(む)せば、半分剃(そ)ったも同じだ。

64140.足らぬは余るよりよし。

64141.時は苦しみや争いを癒す。というのは、(時がたてば)人が変わるからである。人はもはや同一人ではないのである。

64142.芸術家の自由な生き方とは、要するに独りでどこまでツッパレルかを実践することではないのか。そうした姿勢から強烈な個性が生まれ、個性的な芸術作品が生まれ、芸術の幅がぐっとひろがるのではないのか。

64143.としの若いやつと、あまり馴れ親しむと、えてしてこんな(=失礼な物言いという)いやな目に遭う。

64144.〈表現〉はフィクションを構える。フィクションとは、受動が力である世界の構築である。フィクションは、だから、能動の力を拒みうるのであり、現実世界からの距(へだ)たりをもちうるのではないだろうか。

64145.精神を維持するビタミンとか栄養補助食品は何かというと、それは文化です。これが欠けていると、精神的栄養失調がおきます。

64146.情報は自分の感覚と違うほど価値がある。

64147.男とうまくやるより、彼のお金でうまくやるほうがずっと難しい。

64148.過ちを犯してもそれを苦にしない者ほど、たびたび過ちを犯す者はない。

64149.年をとるのは飛行機で嵐に遭うようなものだ。乗り込んだら、もうジタバタしても仕方がない。

64150.(眼が覚めても)夢の国で流した涙がこの現実につながり、やはり私は口惜(くや)しくて泣いているが、あの国で流した涙のほうが、私にはずっと本当の涙のような気がするのである。


64151.ファッションとは、いつも同じではいられるけれど、人と同じではいられないもののことです。

64152.全世界は舞台だ。そして男も女も、みんなただの役者にすぎない。それぞれが登場しては、次々と退場してゆく。そして、時代に適(かな)った者は、いくつもの役を演じるのだ。

64153.死は、幸せの継続を望む人にとっては恐怖だが、不幸の終了を望む人にとっては救いである。

64154.愛も物も何もかもあげっぱなし。そうすれば腹も立ちません。口惜(くや)しい思いをすることもありません。そしてそれは、相手が返してくれるのではなく必ずいつか、仏様があるいは神様が返してくださいます。

64155.(使われる)文章が短くなっていくところでの一番の問題というのは、ボキャブラリーの問題なんです。

64156.この古い畳の上で しずかに いのちのながれに 心耳(みみ)をすまし ここが私の 一ばんだいじな棲処(ところ)としり

64157.思想¥? ウソだ。主義¥? ウソだ。理想¥? ウソだ。秩序¥? ウソだ。誠実¥? 真理¥? 純粋¥? みなウソだ。

64158.神は寒さに応じて服を与える。

64159.告白って、自殺に近いよね。心の一番奥の柔らかいところを相手にさらすのってさ、もう殺してくださいって感じだよね。

64160.何人(なんぴと)も愛し合うことを許されていながら、何人も互(たがい)に(愛を)許し得ない、(愛は)焦燥と苦悩の裡(うち)に閉じこめられている呪われた存在である。

64161.明治以前の日本人は、死ねばそれきりなどとは思っていなかったのであって、この一生をながい旅路の一日のごとく思っていたのである。そして私もそう思っている。

64162.鷲(わし)が大空を翔(かけ)りうるまでの練習は、幾度も幾度も強風のために、その弱い翼を地上に叩きつけられることだ。それを堪えなかったならば、鷲といえども地上を這(は)うだけである。

64163.偶然は、科学では予測できない。

64164.タダの仕事はつらいや。

64165.誰が誰を愛し、どんな型の性愛があってもいいのではないでしょうか。ただそうとしか生きられない人たちは、世間の通俗な常識の風の中では、あくまで少数派の孤独と誇りに傷つきながら生きていくのではないでしょ……

64166.あなたが受け取る報酬は、「どれだけ人の役に立ったか」を示しています。つまり、どれだけの人の役に立ったか、どれくらい役にたったか、どれだけの時間と努力を費やしたか、で報酬が決まるということです。これ……

64167.悪口や非難など、否定的なことを言いそうになったら、それをどう肯定的な言葉で表現していくか考えてみてください。

64168.言葉は娼婦を演じ、瞳は少女を演じ、心は女を演じる。

64169.ホンモノじゃないとだめだということに囚われると、ニセモノをホンモノといいたてるイカサマに往々にして囚われるようになる。

64170.ほとんどの人は今持っているものを守ることに必死で、本当に夢見ているものを手に入れるためのリスクを避けている。

64171.一日一日を、あたかも人生最後の日であるかのように生きなさい。なぜなら、ある日、その通りになるのだから。

64172.人間の心のどこかには、生涯、共にいてくれるもの、裏切らぬもの、離れぬものをーーたとえ、それが病みほうけた犬でもいいーー求める願いがあるのだな。

64173.私は自由を憎んだわけではない。私はむしろ自由の観念で養われてきた。私は自由と同時に平和を渇望する。だが、そのためには勝利の道を歩まねばならない。

64174.手でなぐられるのと、態度でなぐられるのとその痛みや悲しみにどんなちがいがあるというのだろう。

64175.自前主義では限界がある。自前で人を雇うこともあるが、それでは間に合わない。コンペティターに半歩、一歩リードするためには、買収や提携で時を買う。

64176.どんな名馬でも、つまずかぬものはない。

64177.先(さき)んじて恋のあまさと かなしさを知りし我なり 先んじて老(お)ゆ

64178.我々が取るに足りないことだと考えているよりも、更に取るに足りないことがあるとすれば、死は正にそれである。

64179.真実から逃げれば逃げるほど、いよいよ真実は怖くなります。

64180.勝たなきゃいかんというのは見る側の論理であって、会心のレースというのは走る者の内側にしかない。成績とは無関係だ。

64181.すべての道を閉ざされたって? でも、今まで歩いたどの道もみんなが歩いている道じゃないか。独立独歩というのはね、雑草に覆われて道に見えないところを歩いて先鞭をつけることなんだ。時間は充分あるから、こ……

64182.人を悩ますのは、味方の仮面をかぶった敵です。

64183.部下を優遇し、事業上の利益は彼らに分与すべし。

64184.仕事をしていると、あまり(子供と)一緒にいられないと気にする人もいるかもしれないけど、人生のたった一日を費やしただけで子どもが一生覚えているということもあるわけですから。親が勝手に、一緒に過ごす時……

64185.誰かに何かが足りない、というのでは悲劇は描けないのであって、真に劇的なる葛藤は、すべての充足したときにも起こり得る不条理な現実の上に成り立っているのである。

64186.時によっては、信じ切っていた人々に裏切られることもある。そんな時、自分自身が強い楯であり、味方であることが絶望を克服できる唯一の道なのだ。

64187.この関係を壊したくないということで我慢すれば、心の世界では代価を払っています。

64188.幸せ不幸せは、「あるか」「ないか」ではなく、その人が「感じるか」「感じないか」という基準で存在したり、しなかったりするのです。

64189.背負い投げのような華麗な技だけが技術じゃない。手首やひじ、肩を使って、ずらす、いなす、すかす。目に見えない工夫こそ、真の技術といえる。

64190.自分を犠牲にしてまで他人を助ける自己犠牲精神は、一見美しく感じられるが、本当のやさしさではない。「断ると嫌われるのではないか」という不安から出た行動だからだ。

64191.(夫婦の)価値観の相違を問題にする人は、その相違を問題にしているというより、自分に合わせてもらいたいという自己中心的な考え方をしていることが多い。

64192.言葉は、人間とわかちがたく結びついている。戦争は人間の言葉を、人間のいない言葉にします。

64193.如何(いか)な本人でも、之(これ)(=自己存在の目的)を随意に作る事は出来ない。自己存在の目的は、自己存在の経過が、既にこれを天下に向かって発表したと同様だからである。

64194.翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすためにどんな障害も乗り越えなさい。

64195.休日は人間に与えられたもので、人間が休日に与えられのではない。

64196.敵が勝利を確信した時が、大きなチャンス。

64197.人生とは、どれだけ長く生きるかではなく、どれだけ至福の瞬間を持てるかだ。

64198.興味深い事実から出発して、数学的な手法の内的な美しさへ──こんなふうにするのが、生徒に数学を教える確実な方法である。

64199.その土地の水を飲んだら、その土地の習慣に従え。

64200.人に合わせすぎると、自分の気持ちをためこんでしまいます。


64201.暗やみの中で一人枕をぬらす夜は 息をひそめて 私をよぶ無数の声に耳をすまそう  地の果てから 空の彼方から 遠い過去から ほのかな未来から 夜の闇にこだまする無言のさけび  あれはみんなお前の仲間……

64202.富は賢者のもとにあっては奉仕し、愚者のもとにあっては命令する。

64203.親思う心に勝る親心 今日のおとずれ 何と聞くらむ

64204.何度繰りかえしても、男と女の間の愛情には馴れるということがなく、過去の経験は、その特定の男にしか通用しないもので、新しい恋に向かう度、女ははじめての恋にめぐりあったと同様のときめきと興奮になげこま……

64205.もつれた糸は放っておきましょう いつかはほどけますよ…

64206.「後にあるものを忘れ、前にあるものを望む」と罪を忘れ、疾病を忘れ、失敗を忘れ、怨恨を忘れ、神と生命、成功と愛に向かって進まんのみ。

64207.失敗しても、もう一度起き上がって挑戦できるような、社会的な合意をつくることだ。いくら本人が再チャレンジしようとしても足を引っ張るような社会風土を根本から変えていかなければならない。

64208.現在が既知だとおもっていたり、おもったりした瞬間からかれの認識は死にはじめる。

64209.人は友を敵にしてはいけない。友は自分に忠言を与えるが、敵は自分に警戒を与える。

64210.希望とは、自分が望む結果になる可能性があると考え、そのために努力することである。

64211.神は忍耐強い者と共にある。

64212.政府万能主義で、何事も政府に依頼せんと欲するは、国民一般の元気なき表徴であって、腑甲斐なき至りといわねばならない。

64213.私の発明は、想像から生まれた。しかし想像は無数の経験を積んだ結果から生まれた。

64214.後世に残るから一流とは限らない。一流だから後世に残るとは限らない。

64215.いろいろと 覚えたばかりに 愚者になれず 身うごきがとれません

64216.震災を受けた方、被害を受けた方というのは、一番何が起きているのかわからない。東京みたいに離れたところから見ると、全体が見える。

64217.そうあってほしい100パーセントの世界から、少し引いた60パーセントや80パーセントで生きていこう。「足りない」という焦燥感や不満がなくなり、ゆとりや柔軟性が生まれてくる。

64218.うつくしいものをうつくしいと言おう。

64219.人が本当に下劣になると、他人の悪口を言うことにしか喜びを見いだせなくなる。

64220.年をとりゃ、若い者に負けるのはあたりまえ。

64221.愛について無関心な人間は、もう人間でなくなったことで、人間は生きているかぎり、愛とは無縁になれない存在のようである。

64222.役人というのは、(本来なら)「役に立つ人」なんですよ。僕らは地域社会にとって本当に役に立っているのか?

64223.言葉むなしければ、人はむなしい。

64224.愛情がたっぷりあれば、克服できないことはない。

64225.割り切りとは、魂の弱さである。

64226.正論は正しい。だが、正論を武器にするのは正しくない。

64227.僕らは(=人は)、作品にはお金を出さないけれども、思い出にはお金を出す。

64228.人生あまりむずかしく考えなさんな。暗かったら窓を開けろ、光がさしてくる。

64229.毎日の生活にかまけて表面的なことにとらわれていてはいけない。

64230.誰だって周りから自然と声をかけやすい人でありたいと思うものです。

64231.自尊心を失う十八の心得──7.自分がまずなすべきことは、自分自身の成長を図り幸福を追求することだということに気づかない。また、そうした考えを受け入れようとしない。

64232.どんな人でも、いちどは魔がさすというか、魔がつくというか、妙な間違いを起こしたがるものだ。これは、ハシカのようなもので、人間の持って生れた心の毒を、いちどは外へ吹き出さなければならねえものらしい。

64233.一般に、ウマの合う人、好きな相手は腹立たしい言葉を言わないし、言ったとしても、傷はそう深くならない。こちらに深い傷を負わせるのは、たいてい、嫌な相手、苦手な人である。そして、そういう相手ほど、ひん……

64234.時はその使い方によって金にも鉛にもなる。(ver.0)

64235.(「好き」とか「愛してる」とか「結婚しよう」とか、そういう言葉って)当然あるべきふさわしい形(=絵となるシーン)があって、初めて言える言葉だと思う。先に形があって、知らないうちにその言葉が出てるの……

64236.私たちが(商品に)興味を持つのは、(商品にまつわる)魅力のある「物語」とドラマチックな商品説明、権威のあるお墨付き、有名人の推薦の言葉、消費者の体験談、ユニークなネーミングがそろっている……

64237.勇気を出して 自分を見つめてごらん。自分のイヤなところ見えてくるけど、 自分のこと 好きになれるから。

64238.大丈夫。失敗しない人なんていないから。今日がダメでも、明日前を向けばいい。

64239.かつて私は、完璧な幸せを望んだものだが、今では、苦痛を少しでも減らせればそれで良しとしている。

64240.症状が現れ出ないうちには、その病気がいかに重いかに気づかないように、人間は盲目的に自惚れと頑固、独断の状態にあるうちは、自らの欠陥や悪を知り得ないのだ。

64241.ほほえましい人生を送りたいなら、まずは気分の良い生活を身につけるべきだ。

64242.楽観的に構想を練り、悲観的に計画し、楽観的に実行する。

64243.文脈を離れた文は意味の確定が難しく、そこに意味を見出そうとすると、その文が最もよく使われる文脈で考えるしかない。

64244.だいたい女の色香は、(男の)金を巻き上げるためのようなものである。

64245.別に贅沢などしていなくても、日常的にかかる生活費が日本は高すぎるのである。老後の貯蓄に回せるだけの金銭を現役時代に、知らず知らずのうちに消費しており、それゆえ老後は緩やかに貧困の渦の中に巻き込まれ……

64246.民の楽しみを楽しめば、民もまたその楽しみを楽しみ、民の憂を憂うれば、民もまたその憂を憂う。

64247.病んでも、苦しんでも、信仰を医師の代用品に使用してはなりませぬ。病いは恩師なり。

64248.神様からもらったものを粗末にする奴は、もらえなかったヤツらのことを一度でいいから考えろ。

64249.明朗完璧の虚言に、いちど素直にだまされて了(しま)いたいものさね。

64250.神を知らないので、神にむかっては祈らない。


64251.生物的にはあたりまえのことを、罪と自覚し、痛みと感ずるところに、人間であることが唯一保たれる、と言っていいかも知れません。

64252.「蔵書」というのは、ちょうど煉瓦を一つ一つ自分で運んで、積んで、本がもたらす記憶を容れる家を自力でつくってゆくような、自分にとっての日常をつくってゆく、手仕事の一つでした。そのような「蔵書」力が落……

64253.男たるもの、大きな志をもち、それに向かって邁進(まいしん)せよ。

64254.有名になってしまうと、駄目になります。

64255.ひとりの 殻を出て 縁あるままに 人に遭う 仏に遭う

64256.道徳教育で立派な子供ができるのであれば世話はないが、まともに道徳教育をコドモが信じ込んだらどんな結果になるのかは、戦前の社会がよい見本を示している。今でもまた同じことをくり返したいオトナたちがゴマ……

64257.より高く自らを導いていこうとするならば、何度もバリアに遭遇することでしょう。バリアとは、楽をしようとする心のことです。この安逸を求める心との葛藤に打ち勝つ克己心こそが、人をして並みを越えさせていく……

64258.漫画家になるってことは「本を売る」ってこと。そしてその本は十中八九売れない。漫画の良し悪しに関わらず。なぜならその漫画は「知られていない」から。存在を知られてない漫画は売れようがない。漫画家になる……

64259.女は、愛するより愛されるほうが幸せになれる。

64260.精神的余裕は、(自分の)悩みを理解してくれる人と話さないと生まれません。

64261.高ぶりは滅びに先立ち、誇る心は倒れに先立つ。

64262.どのような性格を選ぼうが、ある程度はその性格が自分のものになる、ということを私は発見した。さらに、訓練次第でどのような人間にもなり得る、ということも。

64263.愛というものは、性欲をはるかに超越したものである。つまり、愛というのは、人生の大半において、大多数の男女が襲われて苦しみ悩む、あの孤独というものから逃避するための重要な手段なのである。

64264.自分の死は自分のものだけど、危なくなって死ぬという段階になったらもう自分のものではない。

64265.もし自然な陽気さが失われた場合、快活さを取り戻す最善の道は、元気に立ち上がって、いかにも快活そうに振る舞い、快活そうに話すことである。それでも快活になれなかった場合は、他に何をやっても駄目なものだ。

64266.漸進(ぜんしん)的な改革者たちは常に、彼ら以上に進むものを憎む。

64267.言葉を文字通りの意味に受け取って返すユーモアは、たいていの場合、安全なユーモアである。相手にしたくない人を怒らせずに、黙らせることができる。また、楽しいひと時を作ることもできるし、相手と親密になる……

64268.絵本を読むというのは、絵本のもつ時間の感触が自分のなかにのこってゆくという経験です。

64269.君には未だ、君自身の印象(=自分なりの見方・感じ方)というものが無いようにさえ見える。それでは、いつまで経っても何一つ正確に描写する事が出来ない筈です。

64270.私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥は私のように、地面(じべた)を速くは走れない。

64271.「問題行動」を叱るのではなく、それに代わる「いい行動」を教えることにしました。バツを減らすためには、マルを教えるのです。成功の秘訣は、バツを減らそうとするのではなく、マルを多くすることです。

64272.耐雪梅花麗(雪に耐えて梅花麗し)

64273.あなたが侮辱を受け入れるから、相手はあなたを侮辱するのです。

64274.勝って成長するのは当然、負けても成長しなければならない……とかくアマチュアというのは負けが転落につながる。

64275.七へん倒れたら、八へん起(た)て。

64276.思考の労働を回避せんとする者には、いたるところに逃げ道が用意されている。

64277.品行方正で、しかも刺激的という女性がいる。だが、そのチグハグさに、やはり無理をしている感じを受ける。

64278.(料理の)仕事には手間暇かけろ。手間暇かけないものは、うまくない。

64279.日本人は人間とは全く隔絶した神を考える能力を持っていない。日本人は人間を超えた存在を考える力も持っていない。

64280.ある意味では、わたしは、そういうコンプレックスなどのマイナスの感情があるからこそ、それをエネルギーというか、ネタにしてマンガが描けるんです。

64281.人は本当の自分を知りたいと思うものだが、その答えは過去にではなく、その人の現在に隠されている。

64282.歌や絵は、なくてもいいかもしれないけれど、それが人間を生かしてくれることもあるんですね。

64283.辛抱を 甘くなるまで 噛んでみる

64284.人間には生れつき心の強いもの、勇気のあるものと、臆病で不器用なものとの二種類がある。

64285.主語は、文の中で使わないほうがいい。特に、随想やエッセーにおいては、あまり主語を立てると、エッセーじゃなくて論文みたいになってしまいます。

64286.腰の引けたイクジ無しどもがこの世の中を動かしている。これじゃ、みんなカラに閉じこもって昔のことを想い出して笑うしかないのさ。

64287.人の話を聞く耳を持つことは大事です。もし身の上相談を受けたら、一生懸命聞いてあげればいいのです。答えはいりません。ただ聞いてあげればいいのです。

64288.人間は他人の人生に痕跡を残さずに交わることはできないんだよ。

64289.地図のない土地を旅するときは、何を知っているかより、いかに考えるかが大切だ。

64290.人生は如何(いか)なる事に遭遇しても、深い天意の存することと甘受して精一ばいの力を捧げて、これが打開にあたる外(ほか)はありません。真剣に事に当たれば、必ず落着くべき大道(だいどう)に到達す……

64292.多くの上司は、一見したところ相談をもちかけているように見せながらも、心の中では、実はすでに結論が出てしまっているという場合が多い。

64293.知らない人間のことを、ぼちぼち知ってゆく、というのはたのしいものである。

64294.前へ進んでいれば必ず行き詰まる。その壁を突き破れ。

64295.潜在意識の知性と一致し、調和すれば、あなたの中に天才が現れます。

64296.自分自身を通して神に他の人を愛していただくたびに、それがクリスマスです。

64297.成長に必要なことは、三つ。まず学ぶこと。次に頭を使って考えること。そして、考えたことを実行することです。

64298.悔しいって事はあきらめてないから! 落ち込む事は明日への糧である!

64299.今時の老人達は、むやみに年をとったといって、自分を役に立たぬすたれ者としてそれに満足している者がおるかと思うと、いまだに少年達がするような幼稚なことしかしない者がいる。それらは宜(よろ)……

64300.救いは、人々の欲求のために存在するのではない。一切のものすでに救いの光のなかに在(あ)るのである。


64301.人間は(※年代に応じて)その時点時点でいい思いを味わうことができるもので、(中略)その年頃でないとわからんたのしみがある。トシとるのん、べつに悲しくはないね、そう考えると。

64302.夢でない現実などあるものか! 現実でない夢があるものか!

64303.目は高く、頭は低く、心は広く。

64304.才能ってのはね、満足しちゃったら、そこ止まりなんだよ。

64305.今は最善なんだけど、それは今の時点であって、今はすでに過去なんです。

64306.リンゴはリンゴの木の近くへ落ちる。

64308.人間とは、事実だから信ずるのではなく、事実であって欲しいと思う気持さえあれば信じてしまうものなのである。

64309.(博士課程に進む若者がどんどん減っているのは)若者が研究に興味がないわけではなく、日本の研究者、特に若い研究者に対する待遇があまりにもひどいことが直接影響していると思います。博士課程に進むと人生の……

64310.風と波とは、常に優秀な航海者に味方する。

64311.ほほ笑み……。それは人と人とを結ぶ、自由で自然なかけ橋です。

64312.「非行少年」というのは、ほんとうにわかってくれる人にめぐりあえないで迷っている「不幸少年」といえる。

64313.われわれにわからない力があり、それが(人に)憑くのです。精霊あるいはカミといったような、ある“目にみえないもの”がいて、本当の危機に作用する、すなわち助けるのです、守護霊というやつでしょうかねえ。

64314.仏が私を救うのではない。私を救う働きを仏という。

64315.「こういう問題があります。私はこういうふうに処理したいと思いますが、よろしいですか」というのが、正しいお伺いの立て方である。

64316.笑顔を失うと、命の資本ともいうべき健康もみるみる破壊されますし、また、運命とて同様に、とかく阻まれがちとなってしまうんですよ。

64317.昨日という一日は、昨日の夜で終わる。

64318.リーダーシップは、自分を知ることが要求される。それには、自分の弱点を認め、弱点を人に知られても平気でいられるような強い自尊心が必要である。

64319.全身全霊を捧げて取り組まない限り、引き返すべきかという迷いや無力感がつきまとうものだ。

64320.信の世界には存外まやかしが多く、疑いの世界に意外に真理が見出される。〈現代語訳〉

64321.自分で自分を楽しませるすべを知ってる人間ほど強い。

64322.お金がもたらしてくれる幸せよりも、夢がもたらしてくれる幸せのほうがずっと大きい。

64323.簡素化、簡素化に尽きる

64324.苦しみを乗り越えるためには、どうすればここから抜け出せるかを熟慮するしかない。そのためには、なぜいま自分がこんな苦しい状況に陥っているかを理解することです。

64325.中毒者でないものが薬物に関して発言するとき、それは「モラル」の領域を踏み越えることができない。

64326.女性が、いたずらに装飾を俟(ま)って、作られた美を顕(あら)わそうとつとめる。本真を忘れて、技巧を弄(ろう)するところに、いたましき美の混乱が生じてくる。本真に逆(さから)う虚偽の美より醜いものは……

64327.僕にとって一番の理想は旅行者のような生活です。あんまり一つところに根を張りたくない。アイデアがそこに固まってしまうんじゃないかと思うからです。

64328.自分自身を売り込みたい時は、「私はおっちょこちょいでして」「のんびり屋なもので」と、嫌われない程度の欠点を言ってしまおう。短所を見せることで相手を安心させ、親近感を与えることができる。

64329.思い通りになる恋人は何かの下心を秘めていることが多い。

64330.小説というものはつまらないですねえ。どんなによいものを書いたところで、百年もまえにもっと立派な作品がちゃんとどこかにできてあるのだもの。もっと新しい、もっと明日の作品が百年まえにできてしまっている……

64331.金魚もただ飼い放ちあるだけでは月余の命たもたず。(ver.0)

64332.お客のニーズや店の問題点を知るには、お客の満足度調査ではなく不満足度調査をする。不満足な点を徹底的に探り出すことによって、お客の真意が見えてくる。

64333.(世の中に)自分の極限まで力を使ったことのある人はほとんどいない。それどころか、ここまでやったがこれ以上やったら限界を超えて倒れてしまうだろうと思い込んでいる。

64334.ほかの人のために自分の時間をつかうということは、自分の時間がうばわれて、損をすることではないのです。それどころか、ほかのことでは味わえない特別な喜びで心がいっぱいに満たされるのです。

64335.無関心は反応ではないのです。無関心はすべての終わりで、常に敵の味方です。

64336.死は素早く人間に襲いかかる。いささかの猶予も与えない。人生コースの真っただ中で突き倒す。ぎっしり詰まった人生から拉(らっ)し去る。逝く用意があろうと、なかろうと、人は審判者の前に立たされる。

64337.大事なもんの為に命はれる、それが強さってもんだ。

64338.暴力を前にして おののきふるえぬものはいない 私たちは死をおそれる わたしたちはみな生を愛する

64339.問題は、子供に何をしてやれるかではなく、何を自力でできるようにさせられるかだ。

64340.毎年8〜10%の人が辞めていく。優秀な人が辞めるんだ。なぜかって? それがシリコンバレーだ。スタートアップにリスクはないよ。会社をつくる。製品ができない。利益が出ない。お金が底をつく。終わりだ。そ……

64341.愛に生きる男がいても一向におかしくないように、義に生きる女がいて悪い理由がない。

64342.怖いものがあっても、それ自体に私たちを支配する力はない。それを怖がる自分の気持ちに支配されてしまうのだ。真実を見つめれば、きっと不安から解放される。

64343.念仏とは、人を尊敬することから始まる。

64344.教員が、子どもの指導・支援で用いる言葉は、子どものその後の生き方・価値観に影響する大切なメッセージです。特に、子どもが問題行動を起こした時に叱るメッセージはとても重要です。

64345.自分の不運や苦難に対して無関心になることも、優れた忍耐の技術の一つである。

64346.貸した金の額が少なければ債務者を作るだけですむが、額が大きければ敵を作る。

64348.この三千世界で、賢者の筆頭は(何かに)最も酔うことのできる人である。

64349.幼い時の貧しい生活は、一つの社会的財産である。

64350.実際にある言葉を口にして、その言葉で何かを言い表そうとして、どうしてもその言葉で言い表せない、あるいはその言葉で言い切れない、その言葉の外に余ってしまうものがあると感じる。その感じをくぐるうちに、……


64351.いまこそおれはさびしくない たったひとりで生きて行く こんなきままなたましいと だれがいっしょに行けようか

64352.倫理は、おれは、こらえることができる。感覚が、たまらぬのだ。とてもがまんができぬのだ。

64353.何くそと、逆境や不運に辛抱している時、人は体をかがめ、次の跳躍のためのエネルギーを蓄えているのだ。あとは、そのエネルギーを一気に解放し、目標を実現するだけである。

64354.第一印象の悪い人でも、話をしてみると、意外と気さくだったり、やさしいところがあったりする。時には、こちらから話しかけてみよう。

64355.あなたの歌をうたえ、空を見上げながら。

64356.読書とは、現在、この瞬間のよろこびでなければ意味がない。

64357.百歩譲って、いくら磨いても玉にならないとしてもだよ、磨かない玉よりはよくなるぜ。ここいらが非常に味のあるところじゃないか。

64358.文化の事業は、いいことをしているつもりでやっているんですよ。あいつに悪い待遇をした覚えはないというふうに、いつでも言えるようなやり方です。決して悪いことをしたって、どこにも欠陥があることをした覚え……

64359.自分が受けた痛みを他の人が被らないよう努力すること、それは自分の受けた痛みを癒す力があるのだ。

64360.すべて読書からはじまる。本を読むことが、読書なのではありません。自分の心のなかに失いたくない言葉の蓄え場所をつくりだすのが、読書です。

64361.怒るに遅い人は、強い人よりもよい。

64362.好きな相手のことをまるごと受け入れられないのは、まず自分自身をまるごと受け入れることができていないからかもしれません。自分を愛せない人は、なかなか他人を愛することができないものです。まずは欠点も含……

64363.言葉に羽が生えると詩になる。

64364.ひとは悲しみを重荷にしてはいけない。

64365.信念、希望、愛。生きるには、そのすべてが必要。

64366.一時の成敗は長い人生、価値の多い生涯に於(お)ける泡沫のごときものである。

64367.しょげるな、しょげるな。自愛。これを忘れてさえいなけれあ、大丈夫だ。

64368.「お若く見えますね」と言われたら、「年をとったな」と言われていると思え。(ver.0)

64369.本当は正しいのに、いつまで経っても誰も理解してくれず、成功に転じることもできないとしたら、その人がすべきことを怠っているか、どこかに無理があるのではないだろうか。

64370.不幸な人は、不幸な人を友達にしたいんだ。

64371.剣を以(もっ)て得た国土は再び剣を以て奪われるが、鍬(くわ)を以て得たものは永遠である。

64372.無益な生はすでに死んでいる。

64373.飽食煖衣(だんい)、逸居(いっきょ)して教え無ければ、禽獣(きんじゅう)に近し。

64374.歴史は、人間たちがその本性に背いた行為から成り立っている。

64375.金銭だけで解決できる関係は、男女関係といわない。それはビジネスで、商取引である。オカネがぬきになるから、もつれるのが男女関係である。

64376.敵の逃げ道を作っておいてから攻めよ。

64377.高い目標とは、人間や組織に進歩を促してくれる、最良のエンジンなのです。

64378.あらゆる進歩はあなたしだいなのだ。もしあなたが心からそれを信じるならば、あなたはどんなものにもなることができるのです。

64379.溜息(ためいき)ごとに人は百歩ずつ後退する。

64380.車の運転は、赤ちゃんを乗せて走ると上達するという。「急」のつくギクシャクとした運転では、デリケートな赤ちゃんを驚かせたり泣かせたりする。イヤでもアクセルやブレーキ、ハンドル操作に気を使い、スムーズ……

64381.逢うは別れの始め。

64382.表面は同じに見えても、一回か二回しか塗ってない壁と、七回塗っている壁とでは、質感が違う。

64383.浪費しなければ足りる。

64384.「懐刀」(ふところがたな)と言われる人は、「懐」(ふところ)が棚(たな)になっています。つまり、知識が豊富だということです。

64385.他人を勇気づける時に「別に死ぬわけじゃないんだから」と声を掛ける人がいますが、相手が「死んだ方がまし」と思ってる可能性を考慮してなさすぎる。

64386.成功した家や事業の家憲を調べてみると、たいてい「正直にやれ」とか「あまり利益を追うな」とか「世の中に奉仕せよ」という三つが書いてある。この三つが、事業に成功し、その成功を長く保つもとだろう。

64387.中(うち)に誠あれば、外に形(あらわ)る。

64388.わらべ唄というのはペストや黒死病みたいに伝染性を持ったものであることが重要であり、その辺が他の詩歌と違うところなのではないか。

64389.善をよろこび悪をにくむは人情である。しかし悪を嫌って顧(かえり)みなかったなら、悪は永久に救われるときがないであろう。

64390.それが遠回りだったとも、時間を無駄にしたとも思っていません。それらはすべて、自分という人間を見つめ、自分がほんとうにやりたいことを知るために必要な経験だったといっていいでしょう。

64391.人は、松下さんは成功した、結構ですなと言うてくれる。なぜに成功したんですか? とよう尋ねられるけども、どうして成功したのか? わしにも分からん(笑)。いい部下に恵まれたこと、ひいきにしてくださるお……

64392.「憎しみ」には状況を変革する力はありません。それどころか、単なる報復の心に支配され、状況を悪化させ、自他ともの破壊をもたらします。

64393.馬小屋で生まれた者は、馬だ。

64394.何(いず)れの処(ところ)か酒を忘れ難き。天涯旧情を話す。青雲倶(とも)に達せず、白髪逓(たがい)に相驚く。二十年前に別れ、三千里外に行く。此(この)時一盞(いっさん)無くんば、何を以(もっ)てか……

64395.政治とは、数を統率することだ。数の少ない方が負ける。政治家である以上、その頸木(くびき)からは絶対に逃れられん。

64396.暗い所におる者は、明るい所がよく見えるが、明るい所におる者は、暗い所を見ることができない。

64397.人というものは、才能を信頼してやれば、その信頼に応えようと、全智全能を発揮するものだ。

64398.ヒマワリの種をまいたら、テキトーに水をやって、テキトーにお日様が照っていれば、勝手にヒマワリの花が咲くじゃない? (子どもだって)あれと同じさ。

64399.人間には努力以外に、何ものも報いられるものはない。ただその努力においてのみ、人は真の光の中に現れる。

64400.あなたにとって一番よい選択は他人にはわからないのです。