57601.どんな場合においても相手をトコトンまで追い詰めないことが大切です。決して自分の話し方に酔って、立て板に水のしゃべり方をしてはいけません。

57602.戦は自衛? なるほどな。しかし今日の戦は既にその域を通り抜けている。今日の戦は侵略だ。今日の戦は貪欲だ。いやいや今日の戦はほとんど興味に堕している。戦のための戦だ!

57603.理想の男性とは、白馬の王子様のようなもの。誰もがそれを口にするが、見た人はいない。

57604.酒の席に於(お)いては、いかなる約束もせぬ事。これは、よくよく気をつけぬと、とんだ事になる。飲酒は感激を呼び、気宇(きう)も高大になる。いきおい、自分の力の限度以上の事を、うかと引き受け、酔いが醒……

57605.いつも自分のところへ遊びに来ている人が、自分の知らぬまに、自分を批評してゐるような小論文を書いているのを、偶然に雑誌あるいは新聞で見つけた時には、実に、案外な気がするものである。その論の、当、不当……

57606.自然に順応することができれば、事はすべて自(おの)ずからにして成るのである。

57607.自由な世界のみが平和になることができる。自由な世界は、虚偽を虚偽で打ち負かそうとする無駄な争いを捨てる。

57608.勇気はいつも吼えるわけではない。時として、勇気は一日の終わりに静かな声でこう言う、「明日、もう一度トライしよう」。(ver.0)

57609.読みたいとおもう詩を読むこと。

57610.どんなにひどい絶望のドン底にあろうと、命さえあれば必ずやり直すことができる。

57611.愛しています、というこの言葉は、言葉にすれば、なんとまあ白々しく、きざっぽい、もどかしい言葉なのか、私は、言葉を憎みます。

57612.「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。

57613.実は、「もったいない」という概念はときとして、状況を悪化させる原因になります。「せっかく作ったから」「ここまでできたんだから」こう言って事業を継続することで、後々(のちのち)大きなツケを払……

57614.千里の旅も一歩より始まる。(ver.0)

57615.人生では、目の前の現実がどうであるかよりも、その現実をどう受けとめ、どう解釈するかのほうが、はるかに重要な意味を持っている。

57616.いますぐいちどに、すべて問題を解決しようと思うな。ゆっくりかまえて、一日一日を、せめて悔いなく送りたまえ。幸福は、三年おくれて来る、とか。

57617.片方の当事者の話が終わったところでは、まだ話は半分終わったにすぎない。

57618.どんな人に対しても、広い心で接するよう努めましょう。寛大で愛に満ちた「神の心」になりきるのです。すると、あなたの心の奥にもともと存在している「神我」が目を覚まします。そのやさしさに、相手だけでなく……

57619.毎日人と会ったりトークセッションしたり打ち合わせしたりしていると、何か多忙で充実した日々を送ってると錯覚するが、実は何も生み出してない。

57620.愛は監獄の壁よりも強い。

57621.穏やかな海は良い船乗りを育てない。

57622.人間は強くならねばならぬ。努力せねばならぬ。生活でも信仰でも自分を鍛えねばならぬ。

57623.少なくとも、不可視の世界にしか白鯨など存在しないのだ。

57624.言葉は非常に素晴らしいコミュニケーション形態である。だが、キスやパンチに取って代わることは、決してないだろう。

57625.この道を私は選んだ。この道は牢獄に入るよりも困難であり、大きな危険と苦難を伴うだろう。私は愛する妻や子と、母や姉妹と別れて、我が母国でアウトローとして生きなければならない。

57626.女は男の活動にとってつまずきの石だ。女を恋しながら何かをすることは難しい。

57627.恋は人を策士にもするが、哲学者にもする。

57628.自分の好きなことは自分にとって毒だと思え。

57629.背負う荷物を軽くすることよりも、背中を強くすることを目指しなさい。

57630.人間を知るには、ただ自分を研究すればよい。人々を知るには、多くの人たちと交際しなければならない。

57631.子どもの本がどんな本とも違うというのは、子どもの本というものは子どもの本であって同時に大人の本でもあるからです。

57632.買ってすぐに読まないでも、机の横に置いておけばいいんです。不思議なことに、ツンドクをしておくと自然にわかってくるんですね。「これ読まなくていいや」とか、「これは急いで読まなきゃいけないな」とか。だ……

57633.生活というのは、つまり、何の事は無い、身辺の者との附合(つきあ)いですよ。それだけのものであったですね。

57634.お客さまの声は神の声、何でも聞いて改めよう。

57635.野菜も魚も「しゅん」というものはなくなったのである。古人は「時ならざるは食(くら)わず」といったのに、時でないのに食って私たちは最も大事なものを失って、失った自覚さえなくて、グルメだのグルマンだの……

57636.他人への不満を直接ぶつけてこなかったために、たまってしまう欲求不満は馬鹿にならない。

57637.好きな人や好きなことには、自然とやさしい大らかな態度になるけれど、嫌いな人や嫌いなことに、「攻撃してもいい」「失礼な態度をとってもいい」ということではないんだよ。僕は、後者には、なるべく考えない、……

57638.「死を必(ひっ)すれば則(すなわ)ち生(い)く」 根性を決めれば、たまにゃあ生きのこらァ。

57639.時間は最も貴重な資源である。有能な経営者とは、時間の有効な使い方を知っている者である。

57640.美貌は目を楽しませ、優しさを魂を魅了する。

57641.〈貯まるとよけい欲しくなる〉という、人間本然(ほんぜん)の性質(さが)。

57642.好きだろうが嫌いだろうが、この世に「私」というものは、いまあるこの背の高さのこの「私」しかいない。自分の背の高さを自分で引き受けたところから、すべては始まる。

57643.人は、人に対して会社に対して、常に貸し方に立っていなければならない。自分が受ける以上のものを貸しておく。それも「天に貸す¥。」という思いで働いていれば、いつかはきっと報われる。

57644.世の中のみんなが共感すれば、ルールは変わる!社会は変わる!

57645.手にはロザリオ、頭巾(ずきん)の中は悪魔。

57646.欠点とかコンプレックスというやつはね、上手に受け入れることができれば、立派なチャームポイントになるんだよ。

57647.いいかい、真実というものは、心で思っているだけでは、どんなに深く思っていたって、どんなに固い覚悟を持っていたって、ただ、それだけでは、虚偽だ。いんちきだ。

57648.人間を他の動物と分けるものは言葉である。言葉がなければ人間は、考えを述べることができないばかりか、考えをまとめたり、考えを発展させることができない。いや、“考え”そのものも存在させることができない。

57649.自分にできないことは何かを知ることよりも、自分にできることは何かを知ることの方がもっと大切です。そして、私は自分にできることに全身全霊で打ち込むのです。

57650.肥沃な耕地にむりやり力を加えて絶えず結実を求めれば、耕地はやがて困憊(こんぱい)する。


57651.朝寝して新聞読む間(ま)なかりしを 負債のごとく 今日も感ずる。

57652.勇気を持って正しいことを言った人には、必ず後押ししてあげることだ。

57653.罪の意識は、敵対の意識と共に、両親や教師や乳母といった外部の人々から押しつけられるものなのです。

57654.すべては即興化する。歴史自身のように。

57655.言語は外言語であると同時に内言語でもあるので、外言語としてはコミュニケイションの役をはたし、内言語としては思考と反省意識を確保する。

57656.遊んで遊んで遊び尽くせば、何かに突き当たって、つかむものがある。

57657.販売は組織なり。

57658.猫はどの猫もかならず、お気に入りの場所をもっていて、その場所は季節が変わるごとに変わりますが、一度そこときめたら、どんなときもここときめた、そのお気に入りの場所に落ち着いています。

57659.患者が率先して(病気と)闘うことは大切だが、まわりに助けを求め、援助を受け入れることも同じくらい大切だ。闘病の道をひとり進んでも、なんの名誉にもならない。

57660.結局のところ、数学とは基本的な哲学にすぎず、哲学は高等数学一般である。

57661.何人(なんぴと)も彼から苦悩を取り去ることはできないし、彼の代わりに苦悩を苦しむこともできない。

57662.オトナのいるべき場所に、コドモを出没させないというのが、オトナの見識である。それができない人は、自分もコドモであることを証明してるようなもの。

57663.筆者の骨折りと読者の骨折りとは正(まさ)に反比例をなしている。

57664.人生は、遊びで楽しくなる。

57665.反省の“省”は、「省く」という文字。本当の反省とは、振り返って確認して、必要のないものを心の中から捨て去るというポジティブな行為なのです。

57666.一人の日々を深くするものがあるなら、それは、どれだけ少ない言葉でやってゆけるかで、どれだけ多くの言葉でではない。

57667.悟れたようで時に迷うは人生なり。迷ったようで時に悟った感じのするのも人生なり。

57668.愛は、何でも自分のところに引きつける磁石のようなものである。

57669.成功をイメージしながら、それをプレッシャーにしないためには、どうすればいいのか。コツはたった一つです。イメージしながら、それにともなう感情まで実際に体験すればいいのです。

57670.どさ回りのバイオリン弾きは、踊る義務がある。

57671.赤ちゃんのほほ笑みは、計算された狡猾さが全くない本物の笑みです。だからこそ、私たちの奥底に眠っている汚(けが)れのない魂を呼び覚ますのです。

57672.壁で囲むような読書のすすめ方をすると、肝心のものを落っことしてしまいかねないのが、子どもの本だろうと思うのです。

57673.どんな経験も忘れるわけにはいかない。それがいかにつらいものであっても。

57674.1日3時間も通勤したら、30年勤めるとして、人生で4〜5年は懲役で刑務所に入っているようなものですよ。

57675.一般の習慣に従うべし、一般の愚に従うべからず。

57676.仲のいい人とか、親類の人とか、あるいは全然知らない人でも同じ体験をした者同士だとか、人間と人間の心の交流があるところで怒りや悲しみを出すから意味があるのです。

57677.悪魔とダンスする時は三つ数えろ。

57678.孤独を避けるためなら、人はどんな苦しみにも耐えます。

57679.サービス産業とは、人を中心としたビジネスです。そこで働く人々の心のありようや気持ちの持ち方次第ですべてが決まるのです。

57680.文化芸術というものは、人に強制したり、または、人を導いたり、ということはできないんです。つまり、もともと、役に立たないことです。そのかわりに、自由度があるんですよ。

57681.釈尊が悟りを開かれたということは、人間は悟りを開くことのできる存在、人間は仏になる存在だということを明らかにしてくださったという意義があるのです。

57682.血がつながっているからといって、アテにはならない。血は分類学的な目安の一つで、それが絶対ではない。親子や姉妹だからといって、みんな仲がいいわけではないのである。他人同士の愛情のほうがホンモノで深い……

57683.いつも必ずこれ以上できないという限界があります。あまり多くやろうとすると、何事もなし得ないでしょう。(ver.0)

57684.「五心」 「はい」という素直な心 「おかげさまで」という謙虚な心 「私がやります」という奉仕の心 「すみません」という反省の心 「ありがとう」という感謝の心(ver.0)

57685.心が整えば、いっさいのものが整う。

57686.本来ならば「人間的成長」は、「旅」に限らず、あらゆる経験について言えることである。それでも「旅」を挙げる人が多いのは、そう錯覚させてしまうような魅力的な要素が「旅」にはあるからに違いない。

57687.人生は生涯かけたお伽話だもの、結局は。

57688.現在うまくいっていない人は未来を心配するものだ、とだけは言える。

57689.家庭とは、ほんとうに私たちが安心して失敗することのできる場所。失敗しても、それで迷惑をかけた相手に憎まれないというか、その上であらためてお互いに和解し合うことのできる場所、その基本的なモデルです。

57690.経験を積むにつれて、専門用語や業界用語がどんどん身についてくるのは、販売員として誇らしいことです。しかし、その豊富な知識を、お客様に「伝わる言葉」に置き換えられてこそ、プロの販売員なのです。

57691.問題を見つけ問題を作り出せ。問題がなくなったとき組織は死滅する。

57692.尊敬されて、仕事があって、発想も、状況を把握できる頭脳もまだある。それを幸せと言わずして何というか。

57693.作者本人が気に入らないのに、観客に気に入ってもらえるなんて、そんなうまい話は転がっていません。お菓子の職人さんでも、仕立て屋さんでも、皆同じだと思います。「あっ、失敗した」というやつをお客さんに出……

57694.悪口は、自己愛と無為の産物である。

57695.結婚したいのなら結婚!ってバシッと決めちゃったほうがいいんじゃないかな。女にとって結婚というのは大バクチですからね。

57696.鬱病者と、そうでない人とでは体験が違うのではなく、体験に対する解釈が違うのだ。

57697.何度恋をしても、初めて恋したときの気持ちを忘れないで。

57698.きたない打算は、やめるがよい。率直な行動には、悔いが無い。あとは天意におまかせするばかりなのだ。

57699.あらゆることは、すでにほとんど人によって考えつくされている。しかし大事なことは、それを自分で考えてみることである。

57700.死にたければいつでも死ねるからね。ではためしにやって見給え。


57701.他人をけなしている間は自分を見つめなくてすむ。自分を見ることから逃げていることにも気づかない。

57702.劇の中の不幸は劇の中で救済しなければならない。

57703.ビジネスではいい加減は許されない。一人のミスが大きなマイナス点となり、企業の生死に関わる。

57704.おもたい かなしみが さえわたるとき さやかにも かなしみは ちから  みよ、かなしみの つらぬくちから かなしみは よろこびを 怒り、なげきをも つらぬいて もえさかる  かなしみこそ すみわた……

57705.教育的観点から、幅広い分野の本や道徳的な本を無理やり読ませようとするから、子供は読書嫌いになる。興味を持てない、面白味を感じられない本を無理やり読ませようとするから、子供は読書嫌いに……

57706.頭を常に柔らかくし、よりよい方向へと自己を変えていくのが賢人である。

57707.作品はいつも解読されることを待ち続けている言葉であり、解読に着手されただけで遠のいてゆく言葉である。

57708.人目につかない所での地道な努力の積み重ねが、大きな花を咲かせる源泉となる。

57709.危険を冒さない人は、何も行わず、何も得ず、無に等しい。苦しみや悲しみを避けることはできても、彼は学ぶことも、感じることも、変化することも、成長することも、生きることも、そして愛することもできない。

57710.男と女の関係って、倖せか、不幸かで割りきれんとよ。

57711.親に感謝する気持ちは、親が亡くなった後でも届きます。例えこの世にいなくても、親子の理解を深めることができるのです。

57712.大人の世界はジャングルみたいなもんだ。(中略)顔で微笑していても心のなかでは何を企んでいるかはわかりはしない。

57713.彼は自由でなくなり、定住してしまった。もはやワシでもウサギでもなくなり、家畜になってしまった。外を歩きまわれば、新しい放浪と新しい自由よりも、過去のにおいや、かつてのさすらいの記憶を求めた。

57714.言葉を出すときは慎重すぎるくらい慎重に。だが、言葉を耳にしたときは雑駁(ざっぱく)に受け止める。ほとんど気に止めないくらいの扱いでいいのである。

57715.宇宙から見る地球には、どこにも線は引っぱってない。ぼくたちの子ども、孫の時代には国境はなくなっているかなと、しみじみ思います。

57716.(女に)用を言いつけるというのは、決して女をしょげさせる事ではなく、かえって女は、男に用事をたのまれると喜ぶものだ。

57717.あなたのビジョンとは、あなたの心の中のイメージであり、あなたがつねに注意を向けているものであり、あなたが思い描く理想のことです。

57718.人は蚊と象を比較しない。

57719.個性は演技で作るものではない。そいつの持っているもんだ。

57720.事業に失敗したときはこう考えなさい。「俺は運が悪い」と思わないで、「事業をする場合の心構えなり、方法なりに、大きな間違いがあったことを、天が教えてくれているんだなあ」と。そして、「どこかに筋道……

57721.浮世渡らば豆腐で渡れ

57722.作文は読み手を想像しながら、文章の構成や書き出しを工夫して、読んでくれる人の興味関心を喚起しようとするものです。そうした「他者意識」があってこそ、「伝わる」文章を書くことができるようになります。

57723.なぐればなぐり返される 刺せば刺し返される 撃てば撃ち返される 殺せばあなたも殺される

57724.一声(いちこえ)、二振(にふり)、三姿(さんすがた)。(ver.0)

57725.心理的に挫折すると、男と女の適切な距離をとれなくなります。

57726.(そこにいない人についての)悪口や陰口は、調子よく言っているうちに徐々に気分が重くなり、あたかも悪口を言われた当人のような気分になり、自己嫌悪に陥ってしまいます。

57727.感受力というのは、だれかに教えられて育つというものではなくて、自分で、自分の心の器に水を入れてやってしか育たない、そういうものです。

57728.プロというのは、今という瞬間瞬間をビシッと生きることなんですね。それが大切なんです。それが生きるという充実感だろうと私は思います。

57729.一生懸命生きている人に、人生は輝く。

57730.けなすのは偉い、褒めるのは甘いという道学者風な癖。説教好きで深刻ぶる癖。妙に詮索しておいて、ポイと放り出す無責任な癖。そういった癖で、この国はできている。

57731.多くの人が(心を)病んでいます。自分がまったく愛されていない、関心を持ってもらえない、いなくてもいい人間なのだと……。人間にとっていちばんひどい病気は、誰からも必要とされていないと感じることです。

57732.どんな悪党が小説書いたって、誰も文句言うやつはいないわけです。そういうことで言えば、人間について、文化芸術ほど自由なことはないんです。

57733.自惚(うぬぼれ)が無ければ、恋愛も何も成立できやしません。

57734.感じやすい子供心に感化を与える環境こそ、子供の将来の生活に最も決定的な影響を及ぼすものである。

57735.人生は人生さ。人生が美しいのは、ただあなたが、それを美しくする時だけだ。

57736.努力に即効性はない。努力の効果っていうのは、ジワジワ何年か後に出てくる。普段、頑張ってるヤツと、遊んでるヤツの差は、年が経つにつれて出てくる。

57737.親は自分が一生懸命働いている姿は(子供に)見せるけど、だからお前もこうしろとは言うべきではない。それは子どもが選ぶことなので、親が一生懸命生きている姿に共感してくれれば何かを学んでくれるだろ……

57738.しゃべってから口に手を当てても遅い。

57739.あきらめるくらいなら自殺した方がよほどましである。というよりも、あきらめと戦うためには私はけっして自殺をも否定しない。死んで勝つということは絶対ないが、しかし死んで敗北から逃れるということはあるの……

57740.言葉を作り出す才能、それは思考が言葉の海に飛び込んで、滴をしたたらせながら海から出てくるようなものだ。

57741.登山家は、山で死んではいけないような風潮があるが、山で死んでもよい人間もいる。そのうちの一人が、多分、僕だと思う。これは、僕に許された最高の贅沢かもしれない。

57742.日本語と英語は言語構造が全く違います。言語構造の違いがコミュニケーションの違いを生み、自分と相手の関係性の違いを生んでいる。心が全く違うわけです。

57743.生きている限り、我々は学ばねばならない。

57744.私たちのすべての経験は、私たちの潜在意識的な信念と想像していることの結果です。言い換えれば、私たちの人生におけるすべての経験と境遇と出来事は、私たちの信念を総括したものの結果なのです。

57745.自分から逃げない。現実から逃げない。避けることからは、いかなる自信も生まれてこない。

57746.全部をおかみに捧げ切ると、人間は、顔の特徴も年恰好(としかっこう)も綺麗(きれい)に失ってしまうものかも知れません。

57747.人間(にんげん)は幸せを、希望を求める。しかし不思議なものだ。絶望こそが人間(かれら)を育てる。危険、極限、絶望の中でこそ、人間(にんげん)は悩み考え、立ち上がり、進化する。

57748.21)(上に立つ者は)努めて失意逆境にある人をひきたてよ。

57749.男は、その一生涯に、少なくとも一万回、女になる。

57750.料理人を判断する基準はたった一つ。そいつが作った料理がうまいかまずいか、それだけだ。学歴や国籍、そいつが背負ってる過去なんてどうでもいい。もちろん、男も女もいっさい関係ない。全員が平等だ。


57751.人の顔いろを読みとるのが素早いのは、かえって性質のいじけている証拠なのです。立派な男子には、不必要な事です。

57752.文字はよみかえしがきくが、ことばはそれがきかない。第一、ことばはアクセントやイントネーションがあるが、文字は表現主義やダダの詩人でもないかぎり、その大小や濃淡さえないありさまである。

57753.風景のなかにじぶんのあり方を見いだすことで、人は、日々の生き方の価値観というべきものをつくってきました。

57754.風過ぎて竹に声を留めず(風過而竹不留声)

57755.楽天主義は意志の所産だが、厭世主義は人間が自己を放棄した時の状態である。

57756.国民が不安でおろおろ・おたおたするようになればなるほど、何かというと「断固たる措置」「決然たる態度」をとる統治権力が人気を得やすくなります。これを僕は「不安のポピュリズム」と呼んできているわけです。

57757.黙ったまま、ずっと雨空をみあげていると、いつかこころのバケツに雨水が溜まってくるようだ。むかし、ギリシアの哲人はいったっけ。(・・・・・・魂はね、バケツ一杯の雨水によく似ているんだ・・・・・・)

57758.友達も受賞していないことにホッとするようじゃ、ダメなんだ。

57759.一人に慣れると人を信用できない。

57760.数学は無限に関する科学であり、その目的は有限の身である人間が、記号を用いて無限を理解することである。

57761.人生は大冒険か、さもなければ、単なる無意味なものです。(ver.0)

57762.人は自分の考えを自分の口からでなく、人からいわれたときに腹をたてる。

57763.孤独なとき、我々は自分の生活、思い出、周囲の細かな状況に強い関心を抱く。

57764.(受験本番での)迷いをどうやってなくすか。対処法はたったひとつ! 勝負の前はあれこれやらない。「これ」と決めたことを集中的に練習する! 受験直前における「これ」とは過去問! 本番直前まで徹底的に過……

57765.これまで勝利してきた得意な手が、どうにも通用しなくなる。時代遅れになっているわけです。若手の棋士はピストルの弾丸のようなもの。そこで自分のやり方に固執する、かつての勝者の末路は哀れです。頭でわかっ……

57766.自分の得意分野を持てば、そこで重要な意味を持つことになる情報や役に立つアイデア、ヒントに敏感になる。

57767.すべての悩みは対人関係の悩みですが、だからこそ、いちばん幸せな記憶もすべて対人関係の幸せです。

57768.時間をはかるにはカレンダーや時計がありますが、はかってみたところであまり意味はありません。というのは、だれでも知っているとおり、その時間にどんなことがあったかによって、わずか一時間でも永遠の長さに……

57769.日々の悦びをつくるのは、所有ではない。

57770.物質的な鎖と束縛とを甘受せよ。我は今、精神的な束縛からのみ汝(なんじ)を解き放つのである。

57771.(料理というのは)食べる側の受け皿が大きくて、理解力や咀嚼(そしゃく)力があればあるほど、深い楽しみが得られるわけです。

57772.企業を長期的に発展させるためには、組織の末端に至るまでの経営実態を正確かつタイムリーに把握する「管理会計制度」が必要である。

57773.夢イコール天職って訳じゃない。

57774.生きていくのに、本は必ずしも必要じゃないかもしれない。読まなくても生きていけるかもしれない。だが、たった一冊の本が人生を動かすこともある。誰かに救いをもたらすこともある。

57775.映画はでき上がったときから回想されるという形式であり、歴史と同じように、二度目に現れてくるときは、受けとり手の想像力の中でしか生きられないものである。

57776.自分の人生に、なれなさい。

57777.人生におけるすべての人間関係と同じように、我々は自分が選んだ者によって苦しまされたり、相手との対立で自分を少しずつ発見していくものだ。

57778.相手の意見を否定すれば、こちらの話(=意見や要求)も否定される可能性が高くなる。

57779.十五尺の土俵──あのなかにはなんでも落ちている。女房、金、ダイヤモンド、総てがある。全人生がある。

57780.日本の歴史や文化をよく理解し、世界の人々にむかって、「日本はこういう国です。」と胸をはっていえる人こそが、日本と世界をつなぐかけ橋になれると思うのです。

57781.心機一転して始めることに遅いという言葉は意味を持ちません。何がその気持ちにさせたのか、それが初心です。それを失わないでいる限り、常に遅くはないと心に銘じてください。

57782.信念とは宿願達成の原動力なのである。

57783.解けないわだかまりは、ほっとけない!

57784.私は、男でも女でも、一瞬、心を奪われる、というさまを見せる人がとても好きだった。またいえば、単純なことに心を奪われる人ほど、好きだった。

57785.いちばん大事なことは、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということ。

57786.数のあるところ、必ず美がある。

57787.俗悪を恐れてはダメ。警戒すべきは退屈さ、中流的な凡庸(ぼんよう)さです。

57788.「ほめる」というのは、能力のある人が能力のない人に下す評価の言葉なのです。縦関係が前提ですね。横の関係だと絶対にほめはしない。

57789.(猫というのは)寝心地がよさそうだと思えば知らない人の膝でも平気で這上って来る。こういう身勝手な性質を私は好まないのだが、猫好きが猫を讃(ほ)める時には、よくこの性質をも一緒に讃めている。

57790.美しいと感じたものを、そのまま美しく表現しようと努力する甘さ、おろかしさ。

57791.人がいちいち元気かどうか聞いてくる人がうっとうしい。元気がないのが普通の状態の人間もいるんだ。ちょうどよく元気なく生きているのに、元気なことが当たり前みたいに聞いてくるな。

57792.どうも、みんな、佳(よ)い言葉を使い過ぎます。美辞(びじ)を姦するおもむきがあります。

57793.空腹は最良のソースである。(ver.0)

57794.不快な思いをしてイライラしているときは、いいことをすれば気分が浄化される。親切、人助け、励まし、誰かが喜ぶことなら何でもいい。

57795.権利の上に眠る者は、法これを保護せず。

57796.ともすれば日本人の価値基準は、世の中が相対的に決めたブランド価値に引きずられがちである。自分より隣の人、周りの多くの人が何を考えているかに縛られる。

57797.(※老いて)ああ、こういうの、以前にもあった、……と思うのは何だか手馴れた温(ぬく)みに漬かっているようで心地よいものだ。人生そのものが、ようく使いこんで身に合ってきたという風情である。

57798.言葉は、言葉よりもおおきな沈黙のなかにある。

57799.人生すべて、やる気、根気、熱気。

57800.理想を持たない人生はどこまで行っても何も見えない道を走るようなものである。


57801.今日という日を摘み取れ。

57802.有名無力、無名有力

57803.機械文明の発達した今日では、腕力よりも頭脳の力を重要とする。だからだんだん青年はいらなくなる。古くさい青年万能主義はやめて、思想が円熟し、経験に富む年長者を重視しなければならない。

57804.生活に於(お)いて何不足なく、ゆたかに育った青年は、極貧の家に生まれて何もかも自力で処理して立っている青年を、ほとんど本能的に畏怖しているものである。

57805.人間ってふしぎだねえ。あまりキチンとした世界にいると、はじめはいいけど、やがてそれが苦しくなる。君の部屋が好きなのは、ここがその反対だからかもしれない。

57806.こっちがユーモアで切り返した時、ユーモアがわからないやつは、自分がバカにされたと思うんだよね。

57807.自由な人とは、奴隷根性を持たない人のことである。

57808.他の生き物には絶対に無くて、人間にだけあるもの。それはね、ひめごと、というものよ。

57809.(信頼によって人の最善の姿を引き出すには)時間と忍耐が必要だ。そして、その信頼に応えられるレベルまで能力を引き上げるための訓練が、必要になることもある。

57810.A「当たり前」のことを、B「ボンヤリ」しないで、C「チャント」やろう。

57811.人生は悪意にみちたものかもしれないが、どんな人間のうちにも一片の善意はひそんでいるものだ。

57812.教養なんていうのは、あるにこしたことはないんですよ。なんであるか(=なぜか)っていうと、遊べるんですよ。あればあるほど、遊ぶ材料になるんです、教養っていうのは。

57813.敵の意表に出(い)ずるは、機を制し、勝を得るの要道なり。

57814.楽しくないことを考えても、楽しくない。

57815.作戦の計画前提に一定限度以上の変化が生じた場合には、計画自体の部分的、あるいは全面的な見直しが必要であると思われる。

57816.大(おほ)いなる彼の身体(からだ)が 憎(にく)かりき その前にゆきて物を言ふ時

57817.いかなる場合にも、他人の心を消極的にするがごとき言行は、絶対になすべきではない。特に病におかされている人や、運命に悩まされている人に対しては。

57818.五年後、十年後の自分の姿を想像してみろ。今のおまえに何が足りないか、それをどうつくり出せばいいのかがわかるはずだ。

57819.眠っている犬は起こすな。

57820.多くの詩人たちに好んで扱われる素材は「そうであった自分」について、である。彼らにとって「何をしたかったか」が問題ではなく「何をしたか」が問題なのである。

57821.富──労役と徳行(とっこう)に対する報酬。

57822.生きることすべてが修行。

57823.実際にどう生きたかということは、大した問題ではない。大切なのは、どんな人生を夢見たかということだけである。なぜなら、夢はその人が死んだ後も生き続けるのだから。

57824.現代社会では、物事を科学的に解釈することばかりに重きを置き、「よき人間、よき世の中をつくっていくためには、どういう考え方をし、いかなる哲学を樹立したらよいか」というところが忘れられているのでは……

57825.正直は最善の政策なり、されどこれを政策として行動する者は正直者にあらず。

57826.狂ったって、狂わなくたって、同じ様なものですからね。あなたもそうだし、あなたのお仲間も、たいていそうらしいじゃありませんか。

57827.幸せは、何となく肌で知るときが最も幸せである。幸せとは最適の温度のようなものだから。

57828.機械に関してすばらしい技術を持っている人もいれば、社員をコントロールするのが得意な人もいる。どちらも同じこと。

57829.我々の考えは我々のものだ。しかしその結末は我々自身のものではない。

57830.挫折は言うてみりゃ心の捻挫たい。時がたてば治るもんたい。「励まし」いうシップば貼ると治りも早か。

57831.どんな夢も、手帳に書けば、計画になる。

57832.はたから見れば、ただただ輝かしい力を持った天才が、たぶん天才なせいで、自分の才能を特別なものと自覚しておらず、だからうぬぼれることなく心細く繊細に生き、時には、才能なき誰かの小さな批判から、まとも……

57833.(部下が主体的に動かないのは)頭を使う仕事を任されていないから。仕事を与えるときに、「この仕事をしなさい」じゃなくて、「この仕事を考えてください」だと、仕事をしている人たちが楽しくなる。

57834.いのちを生きるものが共に一つ世界に手を取り合っていけるような、そういう世界を開かないかぎり、私の救いはない。個人の救いは一切衆生の救いと別にあるのではない。

57835.奇跡はきわめて自然な現象です。もし奇跡が起きないとしたら、何かがおかしいのです。

57836.「理屈が通じない」理不尽に直面した時に、それを乗り越えるには、まずエネルギーが必要です。そして、エネルギーはちゃんと寝ないと生まれません。

57837.病気は私たちに学ぶ気さえあれば、人生を肯定する教訓を与えてくれます。

57838.無気力とは、精神の催眠状態である。

57839.自分で思索してこそ、本当の学問と言える。

57840.野党──政治において、政府与党の足を切断することによって、乱暴狼藉(ろうぜき)の限りを尽くさせぬようにしている政党。

57841.ブランドの本質は広報戦略ではない。

57842.世の人々は「幸福になりましょう」、「なってください」、「なります」と、まるで一度手に入れたら永久に形が変わらない固形物でもあるかのような錯覚を起こしています。永久不変のものなんてこの世にはあり得な……

57843.魔法とは、まだ解明されていない科学だ。

57844.もしあなたが自信を持てず劣等感を持つようだったら、次のことを習慣的に考えることによって、あなたの潜在意識に印象づけなさい。「私は私の中にある力をあがめる。私は、私の中にある力に対して、健全で敬虔な……

57845.絶望は、優雅を生む。そこには、どうやら美貌のサタンが一匹住んでいる。

57846.部下が飲み会に参加しないならば、仕事の中で部下から情報を引き出し、相互理解を深めるように努めるのが上司の役目だし、上司との会話の中で多少そりの合わない部分があっても、きちんと向き合って話し合うのが……

57847.幸福への渇望は、女の心の中で消えることはない。

57848.知者は惑わず。

57849.甘え上手になりきれているかどうかを確かめるのは、ちょっとしたミスをした時に、「もう、○○ったらしょうがないわね〜」といった一言を、相手から引き出せるかどうかで判断することができます。

57850.リスクをとれない人は、幸せを望む資格はありません。


57851.多くの人は人の成功をねたみ、反感を待ち、誤解する。ねたみや反感や誤解されるのがいやだったら、何もしないで役に立たぬ人間になるだけだ。

57852.音楽をじぶんに強いているときは、疲労している。

57854.誰でも構わないのよ。ただ自分でこうと思い込んだ人を愛するのよ。そうして是非その人に自分を愛させるのよ。

57855.たいていの人は年齢と共に退歩する。としをとると自然に芸術が立派になって来る、なんてのは嘘ですね。人一倍の修業をしなけれあ、どんな天才だって落ちてしまいます。いちど落ちたら、それっきりです。

57856.疑わずに最初の一段を登りなさい。階段のすべてが見えなくてもいい。とにかく最初の一歩を踏み出すのです。

57857.特別に興味の持ちにくい仕事か、よほど自分に合わない仕事でない限り、どんな仕事でも楽しみながらやることはできる。

57858.人生を棒に振る。これが私の一つの理想だった。

57859.つくづく思うに、(昔から人間というものはそうだが)ことに現代では、真の生きるよろこびというのは、愛すること、愛されること、しかないのである。

57860.今やらないで、いつやるの?

57861.音楽は娯楽でも楽しみでもありません。それ以上の何かなのです。

57862.不幸な人間を見つけるのは容易だ。いつも自分が不幸であるということを自慢している。

57863.神通力というのは、自分にできることとできないことをキッパリと見分ける力です。私たちは、できないことをいつまでも夢見つづけたり、できることをすぐにあきらめたり、一喜一憂をくりかえして、自分の命を本当……

57864.駄洒落を愛するということは、同音異義語の多いわたしたちの日本語を愛することと同義である。

57865.ふだんは気づきもしないが、確実にそこにある何か、何かとしかいえないような何かが、毎日の暮らしのなかにある。けれども、もしこうあるべきだという考えを先に立てて毎日の暮らしをふりかえっても、そうした何……

57866.気配り、礼儀は我々の行いに彩(いろど)りを添え、見た目に快い感じを与えるのには、一番手っ取り早い方法であることがよくある。

57867.自分を偽り、おたがいに誤魔化して生きているーーそれこそふしだらではないのか。

57868.相談できる人間がいるのは副社長まで。社長は全部自分で判断する。真剣勝負の連続です。

57869.前向きなバカならまだ可能性はあるが、後ろ向きのバカは可能性すらゼロ。

57870.敢(かん)に勇なればすなわち殺し、不敢(ふかん)に勇なればすなわち活(い)かす。この両者、あるいは利あり、あるいは害あり。

57871.王宮にスルタン(=イスラム教国君主の称号)を訪ねる者は、入る時は盲人、出る時は聾唖(ろうあ)者にならねばならぬ。

57872.力強い握手ほど気持ちがよいものはない。生きる自信を強く感じるものだ。

57873.人間はめいめい自分の魂を持っている。それをほかの魂とまぜることはできない。

57874.(負けを認めなければ負けじゃない) てめえが負けなければ、勝つ途中だ。

57875.ひとはみな本質的に田舎者なのだ。

57876.失言を引き起こす要素として、真っ先にあげられるのが、「油断」「感情」の二つである。油断と感情は、人間性に深く根ざしているので、反省があっても、「つい、うっかり」「頭に血がのぼって」を防ぐのは容易で……

57877.誰の目にも優しいと映る行為をよくする人は、優しさを意識してやっている場合が多い。ほんとうの優しさは何気なく発揮されていて目立たないものなんだ。その優しさは凹(へこ)んでいるときに見えてくる。

57878.童話を熱心に読むことと童話への喜びとが、ドン・キホーテを騎士にした。だが文字通り童話を信じたがために、彼は、子羊に餌を与える代わりに、それを殴り殺す馬鹿者になってしまった。

57879.「私は詐欺師です」と言いながら、他人を騙す人はありません。みんな紳士淑女です。

57880.人間一人ひとりは、潜在意識によって広大無辺な大海につながっている。この潜在意識をコントロールできれば、はかり知れない力を引き出すことができる。

57881.ビジネスは、家族としてはいけない。

57882.女性は赤ん坊にとっては母性本能に従って動く保護者であり、幼児にとっては教師である。同時にまた、青年たちの良き相談相手にもなれば、成人した男性には母親、姉妹、恋人、妻などという形をとって、何でも話し……

57883.どんなに落ち込んだときでも、「自分にはダメなところもある」と部分否定に止めておいてほしい。逆に見れば、それ以外は、「いい部分」だから、希望はつながる。望みを捨てなければ、不得意なことでもなんとかなる。

57884.家庭は女性の王国であり世界であり、それを支配するのは女性の愛情と優しさと思いやりである。

57885.腕の悪い職人には、良い道具が見つからぬ。

57886.いつも明るく満ち足りて溌剌(はつらつ)としている人ほど魅力的なものはない。雇いたくなる人物はいない。

57887.人を恵み救うより大きいことはない。

57888.どうにも止まらないのが恋。

57889.物事は科学的に成り立っていないと、思わぬ結果をまねくものである。威圧や命令でどうにかなるものではない。

57890.正しい人というものは、何か安心感を与えてくれるもののようである。

57891.(親の)本能的愛が運命に対する知恵によって深められ、隣人の愛とならざる以上は、神に対し、子供に対し、また他人に対して種々のエゴイズムを生むのである。

57892.人間の未来は、その自由な選択に依存する故に予測不可能である。

57893.人生は歌……歌いなさい。人生はゲーム……勝負しなさい。人生はチャレンジ……挑みなさい。人生は夢……実現しなさい。人生は犠牲……捧げなさい。人生は愛……楽しみなさい。

57894.敗者にとってただ一つの安全は、いかなる安全をも期待しないことである。

57895.私は、犬猫小鳥などのペットを、洩(も)れなく子供たちに飼わせる夢をみている。子供たちは、自分よりかよわいもの、自分を慕ってくれるもの、自分を信じてくれるものの存在を知ることによって、愛を育ててゆく。

57896.一所懸命はたらいて、それを恩にきせない、それが仏恩報謝の念仏であろうと思う。つまり、空気が、太陽が、心臓がはたらいている、それらが一切我々に恩に着せないじゃないか。少しも恩に着せていない。そういう……

57897.みんなが美味しいと言っているからといって、無理に美味しいと思う必要はない。

57898.女というものは、とても欲深なものなんですね──愛の生活が充たされたら、こんどは仕事がしたくなるものなのですね。

57899.(指揮者は)何よりも柔軟で鋭敏で、しかもエネルギッシュな体をつくっておくこと。また、音楽家になるよりスポーツマンになるようなつもりで、スコアに向かうこと。それが、指揮をする動作をつくり、これが言葉……

57900.この朝のわかめ 海からここへくるまでに いくにんの手がはたらいたか ひとからひとへと


57901.「人間として何が正しいか」それは、公平、公正、正義、勇気、誠実、忍耐、努力、親切、思いやり、謙虚、博愛、というような言葉で表される、世界に通用する普遍的な価値観である。

57902.世の中に自分でためして見ないで判る事なんかないぜ。

57903.数学の威力の基礎は、余分な考察を避け、思考作業を短縮できる、その能力にある。我々が数と呼ぶ順序の記号そのものがすでに、驚くべき簡明さと節約の体系をなしている。

57904.わたしが社員に「投票に行きなさい」と言うのは、「やるべきことをやらないで文句を言ってはいけない」と教えるためです。

57905.定命(じょうみょう)が尽きれば、名医の下にいても、慈母の膝下(しっか)にいても、死ぬほかないでしょう。

57906.よかろうと思う家老は悪かろう もとの家老がやはりよかろう

57907.人間の不幸というのは、部屋の中にじっと静かにしていることができないという、ただ一つのことから生じるのだ。

57908.人生を平凡なものにするな。──Make your lives extraordinary.

57909.今つらいことが、将来から考えると自分を守っているということがあります。

57910.われわれ日本人は、先天的に諦(あき)らめ易い性質をもっている。自己の苦悶そのものを、沁々(しみじみ)とみつめようとしないこの諦らめは、特に人生問題において、軽々しく自得しがちである。

57911.人間の魂は好きなことの中に在(あ)る。

57912.賢者は確証のないことを断言しない。

57913.ゆきあたりばったりの万人を、ことごとく愛しているということは、誰をも、愛していないということだ。

57914.心得てはおりますが、試みてはおりません。

57915.高校時代にしかできない恋ってあるんだよね。自分だけ好きならそれで酔えたじゃない。今はさあ、プレゼントくれなきゃ嫌、かまってくれて、おいしいもの食べさせてくれて、笑わせてくれて、そんな男じゃないとつ……

57916.世の中の事はすべて、心の持ちよう一つでどうにでもなる。

57918.最後の責任はトップが取る。幹部は勇気を持て。

57919.真剣に、「すみません」じゃない言葉を使って謝る。謝ってるほうも謝られてるほうも、お互いにそのほうが気持ちがいい。

57920.今日も死を見送っている 生まれては立去っていく今日の死を  なぜなのだろう 「今日」の「死」という とりかえしのつかない大事(おおごと)がまるで なんでもない「当り前事」のように毎日 毎日くりかえ……

57921.成功は素敵な絵の具で、すべての醜さを隠す。

57922.学校では百点を取ればトップになれるが、企業では百点が満点ということはない。

57923.腰の引けたイクジ無しどもがこの世の中を動かしてるのさ。

57924.人生はいつも余計なこと言っちゃった、とあの時ちゃんと言えば良かったな、のせめぎ合い

57925.生きるために殺さなくてはならないというのは大きな矛盾ですね。この矛盾を仏教では罪というのです。

57926.私たちを自殺にみちびくような政府や国家は、さっさと消えたほうがいいんです。誰も惜しいと思やしません。困るのは、あなたたち(=官僚)だけでしょう。

57927.(経済学は)人間というものは、ケチなもので、そうして、永遠にケチなものだという前提が無いと全く成り立たない学問で、ケチでない人にとっては、分配の問題でも何でも、まるで興味の無い事だ。

57928.詩情への批判は、詩以上に価値がある。詩情批判は詩の哲学である。

57929.社会に出て、いざ何かやろうという段になると、私が基礎から勉強し直したいと考えたように、必ずもう一度勉強がしたくなるものである。なぜかといえば、そこは情無用の厳しい競争が待っているからである。

57930.見るも哀れなのは、短い青春がたちまち灰色の単調な日々の長い行列に取って代わられる人の一生である。

57931.説教するのは人間のいちばんのたのしみ、快楽の最たるものである。

57932.何かを判断する時、地球の、世界の、自国の、我が家の、自分の、これまでの歴史を振り返り、現在と比較してみると、良否の答えが浮かび上がってきます。

57933.「自己実現のために」会社に入ったり、「能力のいかせる」仕事を選んだりするくらいなら、社長になるために会社に入ったり、年収一億円を目指して守銭奴と化すほうがましだ。

57934.言葉との付きあい方、係わりあいを通して、人間の器量というのはゆっくりとかたちづくられてゆくのだろうと思います。

57935.悪魔も人並みに聖書を引き合いに出して、自分の目的の後ろ楯にする。(ver.0)

57936.平和とは なんだろうか 敵(かたき)と共に生きられる そんな 世界ではないのか

57937.千丈の堤も螻蟻(ろうぎ)の穴を以(もっ)て潰(つい)ゆ。(ver.0)

57938.恋愛において、テクニックのほうが感情より重視されると、男性は「愛のエンジニア」に成り果てます。今はエンジニアが多すぎて、詩人が少なすぎますね。

57939.突撃のみではダメ、退却もまた行動力だ。

57940.強い心で立ち向かっていく人には、向こうのほうが逃げ出し、降伏するのである。だから、断じて強気でいかねばならない。

57941.音楽はつねに、それまで考えたり生活したりしていたのとは、まったく違った世界に私たちを導いて、別の光で照らしてくれます。モーツァルトを聞くとき、私たちは、モーツァルトの作品を通じてめいめいが、心の中……

57942.読書というのは書を読むこと、本を読むことです。けれども、読書に必要なのは本当は本ではありません。読書のために必要なのが何かと言えば、それは椅子です。(一部順序入れ替え)

57943.〈人生〉と決まったものがあるわけではない。オッチョコチョイはオッチョコチョイなりに死ぬまで癒(なお)らないバカな人生を送るのも一つの手だ。

57944.自尊心を持ち、自分の力を信じている人は、情況がどう変わろうと、勉強をしなおして「自分はやれる」という自身を取り戻すことができると確信している。

57945.志の低い男は、目のつけどころが低い。

57946.どうしても愛せないのだ。友だちとして生涯、つきあえそうに思うが、酔えないのである。

57947.そうすべきだと言い切る断言は、正しいとおもえば、いつでも正しい。誤ることなどありえないという正しい理由をいつでももっているのだ。

57948.チャレンジしない人ほど、他人の失敗が好き。

57949.よいことは、悪いことの中では本当に栄えられないものだし、自由とか、本当に満足のゆく生き甲斐のある生活のもとになるようなものはすべて、大変な犠牲を払わないと求められないこともあるのです。

57950.家は、住む人の理想の姿ではなく、住む人をそのまま表す。


57951.素晴らしいものは、誰のものでもないものだ。「風と砂塵のほかは、何も残らない」 砂漠の歴史の書には、そう記されている。

57952.世俗的なことでも精神的なことでも、何かひとつのことに意識的に心を集中させるのが瞑想だ。

57953.小利を得んとして、大利(たいり)を失う。

57954.知識が少ないのは危険だが、ありすぎるのも危険だ。(ver.0)

57955.思い出って嫉妬ぶかいものよ。これから思い出したりなんかすると、たちまち過去が復讐しにやってくるんだわ。

57956.人が真に愛せる相手を見つけるには、地球が終わるくらい切羽詰まった状況にならないと、無理かもしれない。

57957.クレームには即座に誠実に対応しなければならない。そうすれば怒っていたお客様が一転してファンになってくれることもある。

57958.ワルでなければ、不倫の資格はない。不倫でなければ、生きるセイ(=張り合い)がない。

57959.形あるものはいつか壊れる。じゃがそれは同時に、思い出に光が灯る瞬間でもある。本当に大切なものや美しいものは、目には見えない。心の中にあるものじゃからな。

57960.簡単に得たものは失うのも早い。一度困難を乗り越えないと本物にならない。

57961.材美なりといえども学ばざれば高からず。

57962.少しずつ、結婚しようよ。

57963.口ぐせは意識や思考を反映したものであると同時に、意識や思考を形作っていく。

57964.企画に必要なものは3つで、話題性があるか、将来性があるか、お金になるか。一番いいのは3つそろった企画で、これが百点満点。しかし、2個でもいいと思う。たいていは1つしかない。3つの柱のうち2……

57965.何ごとがおきようとも ここに いのちいただく限り 道はひらける

57966.恋とは「あなたが好き。だから、会ってほしい。私を見てほしい。抱いてほしい」と、何かをしてほしい気持ちを指します。愛は「あなたが好き。だから、あなたが幸せでいることが私の幸せ。ほかには何もいらない」……

57967.優勝劣勝!生きて楽しく面白きゃ、どっちも勝ち!

57968.この宇宙の中に悪などというものはなく、善も悪も、人間の考えと動機が作るだけなのだ。

57969.しばしば勇気は、死ぬことでなく生きることで試される。 

57970.男はせいぜい「完全」を目指すだけだが、女は「完全無欠」を目指す。

57971.わが社には失敗という言葉はない。最初のうちは、うまくいかなかったり、暗礁に乗り上げたりすることもあるが、我々は常に失敗から学ぶようにしている。

57972.人が人の世のためを本位として生きる時、その心の中に、卑しい不平不満の火は燃えない。

57973.数学は確実さ、明白さに仕えるしもべである。

57974.インスピレーションは、幾何学と同様、詩にも必要だ。

57975.はっきりと自分を捉(とら)えているときは、何処(どこ)に在(あ)っても寂しさを感じない。しかし落ちついて、自分をふり返ってみないときは、たとえ賑やかな都大路(みやこおおじ)のまん中に在っても、かぎ……

57976.争いの絶えない我々人類は、恥的生命体である!

57977.よい心がけを忘れず、もてる能力を発揮し、つねに情熱を傾けていく。それが人生に大きな果実をもたらす秘訣であり、人生を成功に導く王道なのです。

57978.進むときは人にまかせ、退(しりぞ)くときは自ら決せよ。(ver.0)

57979.お金はツールであって、ルールではない。

57980.私がやったことなど、誰にでもできることだ。ポイントはただひとつ。心から「やろう」と思ったかどうかである。心が思わないことは、絶対に実現できない。

57981.いろんなことがありましたが、私はそれでも、人間はみんな根は善良なのだと信じています。

57982.愛は、石のようにそこにじっとあるものではない。パンのように作るものであり、絶えず作り直して、新しいものにしなければいけないものなのだ。

57983.くよくよ考えこんでも仕方がないよ。どんな人間にも苦労の種はつきないんだからねえ。

57984.憎しみは変装が上手い。猛烈な仕事ぶりとか、声高な正義感とか、不自然な陽気さなどなど。

57985.美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、謙虚さは「エレガンス」である。

57986.人間は現状を否定することからのみ成長することができます。取り柄ができてしまうと、どうしても守りに入ってしまいがちですが、それでは進歩発展していきません。昔は優秀だった人が、いまでは錆びついてしまっ……

57987.経営者にとって、自分とまったく同じ価値観を持つ人間は必要ない。

57988.どんな(数学の)問題を解く場合にも、小さな発見はつきものである。たとえありふれた問題であっても、それがあなたの好奇心を挑発して、あなたを創意工夫にあふれる状態に追い立て、あなたがそれを自力で解いて……

57989.新しい真実なんてものはない。

57990.人が常識から「決してできない、あんなことがやれるわけがない」と言うこと、そのことをやるのです。それを凄まじい根性と凄まじい闘魂で成し遂げるのです。経営者にはそういう闘魂が絶対に要るのです。

57991.従来の仏教では煩悩からの解放が目的であったが、善導や法然の浄土教では、煩悩のただなかにあって、しかも煩悩を超える道を提示したのである。煩悩の否定や克服は問題ではないのだ。文字通り「凡夫」のままで救……

57992.人間が自然環境に引きつけられるのは、単に文化的現象ではない。もっと深い生物学的な本能に基づいたものである。

57993.愛は惜しみなく与う。

57994.心の灯が消えかかったとき、誰かがあかあかとした灯を差し出してくれることがある。灯を分け与えてくれる人に感謝しなくてはならない。

57995.笑みの中に剣。

57996.小説を読むことには、実生活では決して体験できないようなことを体験できるというメリットがあります。それが実体験ではなく疑似体験であっても、私たちの脳細胞に与える影響は実体験と大差ありません。

57997.神さま、死の間際になって、やっと気づきました。あなたはそもそも生きたことがおありではなかったのですね。

57998.信念を持ってあたれば、鬼神も避けて通る。

58000.絆って、少し叩いたほうが強くなるのよ。