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[ 名言 ]
己れの立てるところを深く掘れ。
そこには必ず泉あらん。
(ver.0)

[ 出典 ]
高山樗牛[たかやま・ちょぎゅう]
(明治時代の文芸評論家・思想家、1871〜1902)

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[ 別表現/別訳 ]
(現代語訳ver.1)自分が立っている所を深く掘れ。
そこには必ず泉があるだろう。
(ver.2)自分が立っている所を深く掘れ。
そこからきっと泉が湧き出る。

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[ 解説 ]
この名言が間違った解釈で使われているのをよく目にします。
「己れの立てるところ」を、「自分の今いる所」と見なして、「自分の今の会社・職場・仕事に目をよくこらせば、必ず自分を活かせるものを発見できるだろう」という説明です。


■もちろん、それ自体は全くの嘘ではありません。
今の会社・職場・仕事を深く掘り下げてみて、じっくり注意深く観察すれば、「これこそが自分の天職だ」「これこそが自分の適性だ」と思えるような何かを発見できる人もいるでしょう。


■しかし、全ての人が、今の会社・職場・仕事だけで「天職」「適性」を発見できるとは限りません。
実際には、いくら会社・職場・仕事を深く掘ってみても、泉どころか地下水の一滴すら湧いてこない人の方が、圧倒的に多いのです。


■そもそも、もし「自分の今いる所」ならどこでも深く掘れば、都合よく泉が湧いてくるようなら、誰も自分の「天職」や「適性」で悩んだりしないでしょう。
転職する(会社を変える)必要も、職種を変える必要も、全くないはずです。
世の中には、会社や職種を変えることによって、自分の「天職」や「適性」を発見できた人は数多くいます。
つまり、優秀な人材をやめさせたくないので、上司や経営者がこの名言を都合よく解釈して、引きとめの説得材料として使っているだけなのです。


■では、この名言が言おうとしているのは、いったいどういうことなのでしょう?
「己れの立てるところ」とは、「自分の今いる所」のことではありません。
「自分の足もと」、つまり、普段はほとんど意識しない「自分の身近な所」ということです。
もちろん、今の会社・職場・仕事も「自分の身近な所」に含まれます。
ただ、それだけに限定されないということです。


■趣味、仕事外活動、友人関係は、典型的な「自分の身近な所」です。
今の会社・職場・仕事を掘っても何も出てこなかった人の場合、むしろ、趣味、仕事外活動、友人関係の中にこそ、「天職」「適性」という「泉」を掘り当てられる可能性が高いのです。


■職場や仕事は、自分の方が選んだというより、勝手に選ばれたり、割り当てられる場合がほとんどです。
会社だって、自分の第一志望ではない場合が多い。
会社・職場・仕事は、本当の意味で、自分の意思で選んだものではないのです。


■一方、趣味・仕事外活動・友人関係などは、強制でなく、自分の好みと意思で選んだものです。
そうでなければ長続きしません。
当然、自分の「天職」「適性」との関係も高くなるはずです。


■よく「趣味を仕事にするな」と言われます。
「本当の意味で楽しめなくなる」、「逃げ場がなくなる」といった理由です。
「友人関係に仕事を持ち込むと、関係が悪くなる」ということもよく聞きます。
確かに、それらは一理あります。


■私は何も、趣味を仕事にしたり、友人関係に仕事を持ち込むことを勧めているわけではありません。
自分のセンスや好みで作ってきた、趣味・仕事外活動・友人関係の中に、自分の「天職」「適性」のヒントが必ずあるはずだと思うのです。
つまり、趣味・仕事外活動・友人関係は、自分の「天職」「適性」を発見するための絶好の掘削ポイントです。
そこを深く掘ってみれば、「泉」は必ず見つかります。


■なかなか「天職」「適性」が見つからないと悩んでいる人は、単に見つける場所を間違っていただけなのです。
さあ、自分の身近な所を深く掘ってみましょう!
(ながれおとや)


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