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[ 名言 ]
成功をはばむ悪条件が、
あなたをヒーローにする条件だ。

[ 出典 ]
中谷彰宏[なかたに・あきひろ]
(著述家・プランナー、1959〜)
『自分で思うほどダメじゃない』

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[ 解説 ]
人が成功や夢の実現を目指す時、必ずと言っていいほど、それを阻む障害や悪条件がつきものです。
どうしても障害を克服できないと、人は次第に敗北感、悔しさ、恨み、悲しみにとらわれてしまいます。
また、悪条件のもとに生まれた自分の不運を呪い、周りの人をも呪ってしまう。
心が真っ暗になると、目の前も真っ暗になります。
こうして多くの人は、成功や夢をあきらめ、一生を暗い気持ち・負けた気持ちで送ってしまうのです。


■でも、それではあまりに悲しすぎる人生ではないでしょうか。
障害に遭遇したり、悪条件で身動きがとれない時は、あきらめる前に、まず発想を転換してみましょう。
ちょっとした発想の転換で気持ちが切り替わり、活路が見出せることが多いからです。


■発想の転換とは次の通りです。
障害や悪条件が自分の成功や夢の実現を邪魔しているというのなら、それさえ克服することができれば、成功が見えてくる、夢の実現に一歩近づける。
そのことを思い出せばいいのです。
つまり、障害や悪条件は成功をや夢の実現を邪魔するものではなく、成功や夢の実現のための「条件」であり「ステップ」なんだと、発想を逆転させる。
さらに能天気な表現を使って、障害や悪条件は自分がヒーローとなるための「条件」「ステップ」だ、と言い換えてもいいでしょう。


■「表現が変わっただけで、実質的にはちっとも変わっていないじゃないか」と思うかもしれません。
しかし、「悪条件」が後ろ向きな言葉であるのに対して、「条件」や「ステップ」は前向きな言葉です。
進行方向が前向きであるだけでなく、現在進行中のような感じもします。
前向きな言葉を使えば、前向きな気持ちになれる。
今いるところは暗くても、自分のずっと前方には明るい未来が待っていると思えてくる。


■さあどうでしょう?
あれだけ憎らしく思えた障害や悪条件も、ちょっとだけかわいく思えてきませんか。
陰湿な悪魔の妨害ではなく、幸運の女神のいたずらのように思えてきませんか。
このほんのちょっとの「気持ちの転換」が、やる気を生み、よい結果につながるのです。
(ながれおとや)


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