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[ 名言 ]
「エライ人」の言うことをそのまま聞くより、自分で苦しんで出した答えの方が価値がある。

[ 出典 ]
津田雅美[つだ・まさみ]
(漫画家、1970〜)
漫画『トラとカメレオン』

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[ 解説 ]
一般に「偉い人」とは、「地位のある人」「有名な企業経営者」「文化人」のことを言います。
普通の人より、「見識」「経験」「教養」が高いと思われている人達のことです。
尊敬できる「成功者」と言い換えてもよいでしょう。
このような「偉い人」が発した言葉の中から、「名言」と呼ばれるものが生まれ、後世へと残されてきました。


■「偉い人の言葉」というのは、いわば「人気歌手のコンサート」のようなもので、みんな聞きたがるものです。
全国、日々いたるところで、「偉い人」による講演会が必ず開かれていて、人々はこぞって聞きに行きます。


■また、「偉い人」の書いた本は、著者の名前だけでベストセラーになります。
だから、出版社も「偉い人」に群がり、似たような内容の本が何冊も次々に出版されます。
それでも「偉い人」の崇拝者は、すべて買い揃えてむさぼり読むのです。


■テレビでは、「偉い人」をコメンテーターやゲストに呼び話をさせることで、視聴率が稼げます。
雑誌も、「偉い人」に取材したり、定期コラムやエッセイ欄を設けることで、購読部数アップが期待できます。
このように、「偉い人の言葉」は、みんなが聞きたがり読みたがる「目玉商品」なのです。


■では、人はなぜ、「偉い人の言葉」を聞きたがるのでしょう?
「成功者」である「偉い人」なら、自分が解決したい問題の答えを知っているに違いないと思うからです。
また、「偉い人の言葉」なら信用できると思うからです。
確かに、同じ言葉を「偉い人」が言うのと、「普通の人」が言うのとでは、まったく重みと説得性が違います。
どうせ同じことを言われるなら、「偉い人」から聞いて納得したいと思うのは当然かもしれません。


■しかし、いくら「偉い人の言葉」だからといって、それをそのまま自分に当てはめようとすれば、必ず無理が生まれます。
その「方法論」を自分に当てはめられない場合が非常に多いのです。
なぜなら、置かれた環境、持っている知識や能力、そして性格が全く異なるからです。
「偉い人」の環境・知識・能力・性格がベースにあってこそ、「偉い人」は「成功」したのです。
それが無い人が、いくら「方法論」だけを真似しようとしても、うまく行く訳が無いのです。


■「偉い人の言葉」を盲信するのは本人の自由です。
しかし、「偉い人の言葉」は、成功体験から導き出された、1つの方法論に過ぎません。
なぜ、そのような言葉が発せられたのか、その背景を十分に理解していなければ、むしろ逆効果にすらなるでしょう。


■大切なのは、本当の意味で自分に役に立つ「方法論」を得ることです。
たとえ「偉い人の言葉」でも、疑ってみることも必要です。
「盲信するよりも、批判的に考えてみた方が、得られるものが多い」とよく言われます。
時には、「偉い人の言葉」とは正反対の結論が出るかもしれません。
だからといって、その結論が間違っているとは決して言えないのです。
「偉い人の方法論」は万能ではありません。
「自分に合った方法論」を生み出すための「絶好のお題」と考えるぐらいが一番良いのです。
(ながれおとや)


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