名言ナビ



[ 名言 ]
学校は自分が40分の1だと初めて学ぶ場所。

[ 出典 ]
高村薫[たかむら・かおる]
(小説家・詩人・歌人・俳人、1953〜)

ページ内メニュー

[ 意味 ]
学校1クラスの生徒は40人(今はもっと少ないかもしれない)であり、1人の生徒は、先生にとって全体の40分の1の存在に過ぎない。
一方家庭では、一人っ子であれば、親にとって自分は10分の10、つまり100%であり、二人兄弟姉妹なら2分の1、四人兄弟姉妹でも自分は4分の1もある。
ところが、学校では自分は40分の1にまで低下するので、最初のうちは、自分の存在価値がなくなったかのように感じ、不満を抱く一方で寂しさに苦しみ、悲嘆の日々を送る。
だがそのような思いを日々味わい続けることによって、子供は自分中心でない視点を獲得し、集団の構成員として過ごす術を身につけていくのである。

[ 関連キーワード ]

[ テーマ別名言 ]

[ テーマ別今日の名言 ]

[ 解説 ]
保育園、幼稚園までなら、ある程度自分中心の考え方で生活できます。
しかし、学校に上がると、自分はクラスの中の1人という「はかない存在」であることに気づきます。
大切に甘やかされて育てられた自己中心的な子供も、この現実には従わざるを得ません。
そして、この大きな環境の変化こそ、社会性の芽生えをもたらすのです。
学校教育で最も大切なのは、勉強ではなく、子供の社会性を育てることです。
子供はそれぞれ「クラスの40分の1の存在」であることを徹底的に叩き込み、自覚させることなのです。
最近、社会性に欠ける子供、のみならず非常識な大人が増えているのは、これを学校教育でしっかり行わなかったからだと言えるでしょう。
(ながれおとや)


[ ランダム名言 ]
1.

2.
( 池田菊苗 )

3.

4.


5.

6.
( 映画『マイ・ライフ』 )

7.
( 川北義則 )

8.
( ドラマ『WALKERS』 )

9.

10.