夜の「さよなら」は愛と同じくらい重たい。
人たちがみな抱きあっている時間に「さよなら」を言うのはつらいことである。 寺山修司[てらやま・しゅうじ]
(劇作家・詩人・歌人、1935〜1983) 『さよならの城』 【 寺山修司の名言 】
〈全文〉
朝の「さよなら」は舌に残った煙草(たばこ)の味だ。 シーツの皺(しわ)。 モーニング・コーヒーのカップに沈んだ砂糖。 そしてなんとなく名残(なご)り惜しく、そのくせすこしばかりの自己嫌悪がともなう。 __ Link __ 昼の「さよなら」は笑顔でできる。 すぐまた逢えるような気がする。 だが、一番はっきりと二人をへだてるのは昼の「さよなら」である。 涙は日が沈んでからゆっくりとあふれ出る。 __ Link __ 夕方の「さよなら」は一匙(ひとさじ)のココアだ。 甘ったるく、そのくせにがい。 夜になったら、また二人は結びついてしまうかも知れないので、ひどく心にもないことを言って早く別れてしまう。 __ Link __ 夕方の「さよなら」はお互いの顔を見ないで、たとえば、空を見たりすることがある。 だから夕焼けの赤さだけが二人の心に残るのである。 __ Link __ 夜の「さよなら」は愛と同じくらい重たい。 人たちがみな抱きあっている時間に「さよなら」を言うのはつらいことである。 __ Link __
1.
( バートランド・ラッセル )
2.
( 志茂田景樹 )
3.
( セネカ )
4.
( プラトン )
5.
6.
( 木村政雄 )
7.
( 洪応明 )
8.
( 塩谷信男 )
9.
( 瀬戸内寂聴 )
10.
( 相田みつを )
11.
( 長田弘 )
12.
( 韓国のことわざ )
13.
( チャップリン )
14.
( アンドリュー・カーネギー )
15.
( 小説・映画『風と共に去りぬ』 )
16.
( マキャヴェリ )
17.
( 中村天風 )
18.
( モンテーニュ )
19.
( 岡本太郎 )
20.
( ゲーテ )
|