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[ 名言 ]
元来、作者と評者と読者の関係は、例えば正三角形の各頂点の位置にあるものだと思われる。
△の如き位置に、各々外を向いて坐っていたのでは話にもならないが、各々内側に向い合って腰を掛け、作者は語り、読者は聞き、評者は、或(ある)いは作者の話に相槌(あいづち)を打ち、或いは不審を訊(ただ)し、或いは読者に代って、そのストップを乞う。

[ 出典 ]
太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948)
『如是我聞』(にょぜがもん)

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〈全文〉
元来、作者と評者と読者の関係は、例えば正三角形の各頂点の位置にあるものだと思われるが、(△の如き位置に、各々外を向いて坐っていたのでは話にもならないが、各々内側に向い合って腰を掛け、作者は語り、読者は聞き、評者は、或(ある)いは作者の話に相槌(あいづち)を打ち、或いは不審を訊(ただ)し、或いは読者に代って、そのストップを乞う。)この頃、馬鹿教授たちがいやにのこのこ出て来て、例えば、直線上に二点を置き、それが作者と読者だとするならば、教授は、その同一線上の、しかも二点の中間に割り込み、いきなり、イヒヒヒヒである。
物語りさいちゅうの作者も、また読者も、実にとまどい困惑するばかりである。


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