名言ナビ



[ 名言 ]
自分は君に、「作家は仕事をしなければならぬ。」と再三、忠告した筈でありました。
それは決して、一篇の傑作を書け、という意味ではなかったのです。

[ 出典 ]
太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948)
『風の便り』
井原退蔵が木戸一郎にあてた手紙より

ページ内メニュー

[ 関連キーワード ]
作家
仕事をする
忠告
太宰治の名言

[ テーマ別名言 ]

[ テーマ別今日の名言 ]

[ 全文・続き ]
〈全文〉
自分は君に、「作家は仕事をしなければならぬ。」と再三、忠告した筈でありました。
それは決して、一篇の傑作を書け、という意味ではなかったのです。
__ Link __

それさえ一つ書いたら死んでもいいなんて、そんな傑作は、あるもんじゃない。
__ Link __

作家は、歩くように、いつでも仕事をしていなければならぬという事を私は言ったつもりです。
生活と同じ速度で、呼吸と同じ調子で、絶えず歩いていなければならぬ。
どこまで行ったら一休み出来るとか、これを一つ書いたら、当分、威張って怠けていてもいいとか、そんな事は、学校の試験勉強みたいで、ふざけた話だ。
なめている。
__ Link __

肩書や資格を取るために、作品を書いているのでもないでしょう。
__ Link __

生きているのと同じ速度で、あせらず怠らず、絶えず仕事をすすめていなければならぬ。
__ Link __

駄作だの傑作だの凡作だのというのは、後の人が各々の好みできめる事です。
作家が後もどりして、その評定に参加している図は、奇妙なものです。
作家は、平気で歩いて居ればいいのです。
五十年、六十年、死ぬるまで歩いていなければならぬ。
__ Link __

「傑作」を、せめて一つと、りきんでいるのは、あれは逃げ仕度をしている人です。
それを書いて、休みたい。
自殺する作家には、この傑作意識の犠牲者が多いようです。
__ Link __


[ ランダム名言 ]
1.
( ヘーゼルデン財団 )

2.
( 『トリダヨリ 〜リラックマ生活3〜』 )

3.

4.


5.

6.

7.
( リヒトヴェーア )

8.
( 日本の格言 )

9.
( エドワード・スタンレー )

10.