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[ 名言 ]
花は、しぼまぬうちこそ、花である。
美しい間に、剪(き)らなければならぬ。

[ 出典 ]
太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948)
『駈込み訴え』
ユダのセリフ

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なんという、あわれな姿であったでしょう。
待ちに待った過越(すぎこし)の祭、エルサレム宮に乗り込む、これが、あのダビデの御子の姿であったのか。
あの人の一生の念願とした晴れの姿は、この老いぼれた驢馬に跨(またが)り、とぼとぼ進むあわれな景観であったのか。
私には、もはや、憐憫(れんびん)以外のものは感じられなくなりました。
実に悲惨な、愚かしい茶番狂言を見ているような気がして、ああ、もう、この人も落目だ。
一日生き延びれば、生き延びただけ、あさはかな醜態をさらすだけだ。
花は、しぼまぬうちこそ、花である。
美しい間に、剪(き)らなければならぬ。
あの人を、一ばん愛しているのは私だ。
どのように人から憎まれてもいい。
一日も早くあの人を殺してあげなければならぬと、私は、いよいよ此のつらい決心を固めるだけでありました。


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