世に住むこと二十年にして、住むに甲斐(かい)ある世と知った。
二十五年にして明暗は表裏(ひょうり)の如(ごと)く、日のあたる所には屹度(きっと)影がさすと悟った。 夏目漱石[なつめ・そうせき]
(明治の小説家、評論家、英文学者、1867〜1916) 『草枕』 【 夏目漱石の名言 】
《 日本の文豪の名言 》
〈全文〉
世に住むこと二十年にして、住むに甲斐(かい)ある世と知った。 二十五年にして明暗は表裏(ひょうり)の如(ごと)く、日のあたる所には屹度(きっと)影がさすと悟った。 __ Link __ 三十の今日(こんにち)はこう思うている。 ──喜びの深きとき憂(うれい)愈(いよいよ)深く、楽しみの大いなる程苦しみも大きい。 これを切り放そうとすると身が持てぬ。 片付けようとすれば世が立たぬ。 __ Link __ 金は大事だ、大事なものが殖えれば寐(ね)る間(ま)も心配だろう。 __ Link __ 恋はうれしい、嬉しい恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。 __ Link __
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