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私は乳繰り合うた上で別れた女には、つねに罪悪感を持って来た。
併(しか)し肉体関係を持たずに別れた場合は、罪悪感など一切なく、言わば純愛の気持をいまでも色濃く持っている。

[ 出典 ]
車谷長吉[くるまたに・ちょうきつ]
(小説家、随筆家、1945〜)
『純愛物語』

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〈原文全文〉
私は四十八歳で結婚するまでに、多くの女に思いを寄せて来た。
乳繰り合うた上で別れた女には、つねに罪悪感を持って来た。
併(しか)し肉体関係を持たずに別れた(女に見捨てられた)場合は、罪悪感など一切なく、言わば純愛の気持をいまでも色濃く持っている。

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