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人は、自分以上の仕事もできないし、自分以下の仕事もできない。
働かないものには、権利がない。
人間失格、あたりまえのことである。

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太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948)
『懶惰の歌留多』

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〈全文〉
なぜ、書かないのか。
実は、少しからだの工合いおかしいのでして、などと、せっぱつまって、伏目がちに、あわれっぽく告白したりなどするのだが、一日にバット五十本以上も吸い尽くして、酒、のむとなると一升くらい平気でやって、そのあとお茶漬を、三杯もかきこんで、そんな病人あるものか。
要するに、怠惰なのである。
いつまでも、こんな工合いでは、私は、とうてい見込みのない人間である。
そう、きめて了(しま)うのは、私も、つらいのであるが、もうこれ以上、私たち、自身を甘やかしてはいけない。
苦しさだの、高邁(こうまい)だの、純潔だの、素直だの、もうそんなこと聞きたくない。
書け。
落語でも、一口噺(ひとくちばなし)でもいい。
書かないのは、例外なく怠惰である。
おろかな、おろかな、盲信である。
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人は、自分以上の仕事もできないし、自分以下の仕事もできない。
働かないものには、権利がない。
人間失格、あたりまえのことである。
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