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[ 名言 ]
如何(いか)なる憬れにも充(み)たされぬところに、
慾望の波に喘(あえ)ぐ人間の悩みがある。
慾望からのがれることのできない憧れは、
次から次へと消えて、
所詮、あてもなき漂泊の旅をつづけなければならない。

[ 出典 ]
九条武子[くじょう・たけこ]
(教育者、京都女子学園・京都女子大学設立者、歌人、社会運動活動家、仏教婦人会創設者、1887〜1928)
自著『無憂華』
「山の子、町の子」

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〈全文〉
山に育つ子は、都会に対するあこがれを抱いて暮らすのであった。
都会はつねに華やかな姿をもって、山の子を魅惑せずには措(お)かない。

都会はさまざまな慾望をもって満たされていた。
人々はかぎりなき慾望のために、はてしなき争闘をくり返さずにはおられなかった。
断ち切れぬ慾望のうちに、生きて行かなければならぬ都会の子は、却(かえ)って山に育つ人々の、平和な境涯が慕われるのであった。

如何(いか)なる憬れにも充(み)たされぬところに、慾望の波に喘(あえ)ぐ人間の悩みがある。
慾望からのがれることのできない憧れは、次から次へと消えて、所詮(しょせん)、あてもなき漂泊の旅をつづけなければならない。


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