(志賀直哉の)あの「立派さ」みたいなものは、つまり、あの人のうぬぼれに過ぎない。
腕力の自信に過ぎない。 太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948) 『如是我聞』(にょぜがもん) 【 太宰治の名言 】
《 自信の名言 》
〈全文〉
志賀直哉という作家がある。 アマチュアである。 六大学リーグ戦である。 小説が、もし、絵だとするならば、その人の発表しているものは、書(しょ)である、と知人も言っていたが、あの「立派さ」みたいなものは、つまり、あの人のうぬぼれに過ぎない。 腕力の自信に過ぎない。 __ Link __ 本質的な「不良性」或(ある)いは、「道楽者」を私はその人の作品に感じるだけである。 高貴性とは、弱いものである。 へどもどまごつき、赤面しがちのものである。 __ Link __ 所詮あの人は、成金に過ぎない。
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