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(人生で)心からゆったりとくつろいで満足し、すこしも心配しない時間は、せいぜい三カ月もない。
としたら、人間は生きているあいだに、いったい何をすればいいのか。
何をたのしめばいいのか。

[ 出典 ]
長田弘[おさだ・ひろし]
(詩人、1939〜2015)
『感受性の領分』
列子に関する文章

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〈抜粋文全文〉
『列子』の賢者のいわく…人間の寿命は百歳が最大限であって、百歳まで生きられる人間は千人に一人もいない。

もし一人あったとしても、その人の赤ん坊と老いぼれの時期がほとんどその半分を占めている。
そのうえ、夜眠って何もせぬ時間、昼目ざめていても無駄にしてしまう時間がまたその残りの半分を占めるし、それに病気や痛み、悲しみや苦しみ、ぼんやりと過ごし、びくびくと心配する時間を合わせてみると、さらにその残りの半分を占めてしまう。

あとに残った十数年のなかで、心からゆったりとくつろいで満足し、すこしも心配しない時間を推し測ってみても、せいぜい一李間つまり三カ月もないくらいでごくわずかだ。
としたら、人間は生きているあいだに、いったい何をすればいいのか。
何をたのしめばいいのか。……
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ひとが人生をつまらなくしてしまうのは、たのしみが足りないからではない。
「生は暫しの訪れ」であるという覚悟が足りないのだ。
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その覚悟が足りないばっかりに、いつの世にもまったくどうしようもない人生をおくってきた人間のどうしようもなさに、『列子』を読むと、むしろこころをひらかれる。


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