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正しかったか、間違いだったか、
それが、人生の秤(はかり)だとは思わない。

[ 出典 ]
長田弘[おさだ・ひろし]
(詩人、1939〜2015)
詩集『死者の贈り物』
詩「魂というものがあるなら」

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〈全文〉
言い切る、言い切れることは。
思い切る、思い切れるものは。
使い切る、使えることばは。
とことん無くし切る、無くせるものは。
それでもなお、その後に
のこってゆく、ごく僅(わず)かなもの。
はっきりと感じている。けれども、
はっきりと表すことのできないもの。
きっと、無言でしか表せない、
とても微(かす)かなもの。
冬の木漏れ日のような、
ある種の静けさのようなもの。
もしも、魂というものがあるなら、
その、何もないくらい、小さなものが
そうなんじゃないか。(__ Link __) そう言って、
きみはわらって、還(かえ)ってゆくように逝った。
正しかったか、間違いだったか、
それが、人生の秤だとは思わない。
__ Link __

一生を使い切って、きみは後悔しなかった。
そしてこの世に何も遺さなかった。


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