だまされるということ自体がすでに一つの悪である
伊丹万作[いたみ・まんさく]
(昭和初期の映画監督、1900〜1946) 『映画春秋』創刊号・昭和二十一年八月 「戦争責任者の問題」 【 伊丹万作の名言 】
〈全文〉
だまされたということは、不正者による被害を意味するが、しかしだまされたものは正しいとは、古来いかなる辞書にも決して書いてはないのである。 だまされたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘ちがいしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。 __ Link __ しかも、だまされたもの必ずしも正しくないことを指摘するだけにとどまらず、私はさらに進んで、「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」ことを主張したいのである。 __ Link __ だまされるということはもちろん知識の不足からもくるが、半分は信念すなわち意志の薄弱からくるのである。 __ Link __ 我々は昔から「不明を謝す」という一つの表現を持つている。 これは明らかに知能の不足を罪と認める思想にほかならぬ。 つまり、だまされるということもまた一つの罪であり、昔から決していばつていいこととは、されていないのである。 __ Link __
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