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[ 名言 ]
わびしさ。
それは、貴重な心の糧だ。
しかし、そのわびしさが、ただ自分の家庭とだけつながっている時には、はたから見て、頗(すこぶ)るみにくいものである。

[ 出典 ]
太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948)
『如是我聞』(にょぜがもん)

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〈全文〉
わびしさ。
それは、貴重な心の糧だ。
しかし、そのわびしさが、ただ自分の家庭とだけつながっている時には、はたから見て、頗(すこぶ)るみにくいものである。

そのみにくさを、自分で所謂「恐縮」して書いているのならば、面白い読物にでもなるであろう。
しかし、それを自身が殉教者みたいに、いやに気取って書いていて、その苦しさに襟(えり)を正す読者もあるとか聞いて、その馬鹿らしさには、あきれはてるばかりである。


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