〈のに〉が出たときはぐち
こっちに〈のに〉がつくと むこうは 「恩に着せやがって──」 と 思う 相田みつを[あいだ・みつを]
(詩人・書家、1924〜1991) 『にんげんだもの』 詩「のに」 【 相田みつをの名言 】
〈全文〉
あんなに世話を してやったのに ろくなあいさつもない あんなに親切に してあげたのに あんなに一所懸命 つくしたのに のに…… のに…… のに…… 〈のに〉が出たときはぐち こっちに〈のに〉がつくと むこうは 「恩に着せやがって──」 と 思う 庭の水仙が咲き始めました 水仙は人に見せようと思って 咲くわけじゃないんだなあ ただ咲くだけ ただひたすら…… 人が見ようが見まいが そんなことおかまいなし ただ いのちいっぱいに 自分の花を咲かすだけ 自分の花を── 花は ただ咲くんです それをとやかく言うのは人間 ただ ただ ただ── それで全部 それでおしまい それっきり 人間のように 〈のに〉なんてぐちは ひとつも 言わない だから 純粋で 美しいんです。
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