一生を棒に振りし男此処(ここ)に眠る。
彼は無価値に生きたり。 (ver.0) 高村光太郎[たかむら・こうたろう]
(明治〜昭和の詩人・彫刻家、1883〜1956) 『ある墓碑銘』 【 高村光太郎の名言 】
(ver.1)
一生を棒に振りし男、ここに眠る。 「一生を棒に振った」「無価値に生きた」と言葉だけを見ると否定的な印象があるが、意味するところは違う。
何かをするために一生を棒に振り、結果的に無価値に生きたかもしれないが、それこそが人間らしい生き方ではないか、十分に生ききったという満足感が得られる人生ではないか、そう暗に言っているのである。
(ながれおとや)
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