友情とは、相手の人間に対する9分の侮蔑と、その侮蔑をもってしてすら、なおかつ磨消し切れぬ残る1分に対するどうにもならぬ畏敬と、この両者の配合の上に成立する時においてこそ、最も永続性の可能があるのではあるまいか。
10分に対するベタ惚れ的盲目友情こそ、まことにもって禍なるかな、である。 中野好夫[なかの・よしお]
(英文学者、評論家、1903〜1985) 『悪人礼賛』 【 中野好夫の名言 】
〈全文〉
友情というものがある。 一応常識では、人間相互の深い尊敬によってのみ成立し、永続するもののように説かれているが、年来ぼくは深い疑いをもっている。 __ Link __ むしろ正直なところ真の友情とは、相互間の正しい軽蔑の上においてこそ、はじめて永続性をもつものではないのだろうか。 __ Link __ (中略)友情とは、相手の人間に対する9分の侮蔑と、その侮蔑をもってしてすら、なおかつ磨消し切れぬ残る1分に対するどうにもならぬ畏敬と、この両者の配合の上に成立する時においてこそ、最も永続性の可能があるのではあるまいか。 10分に対するベタ惚れ的盲目友情こそ、まことにもって禍なるかな、である。 __ Link __
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